撮影サンプル&総評
シーンモードや決定キーの変更、全体的にスリムになったボディデザインなど、より親しみやすい製品にしようとする工夫が見られる。しかし、従来どおりのダイヤルによる操作性(別のボタンを押しながらダイヤルを回転させて選択)が操作の大半を占めており、機能選択がすばやくできて便利な反面、非ニコンユーザーにはちょっと触っただけでは分かりにくいところもある。
撮影サンプル1。解像感は良好で、背景のボケ具合にも不自然さは少ない。元画像は2272×1704ドットで、左は全体を640×480ドットに縮小、右は640×480ドットでトリミングしたもの。 |
撮影サンプル2。レンズ面から2cmまでピントが合うマクロと回転レンズ機構は強力で、自然撮影に威力を発揮する。同社デジタルカメラの特徴として赤が強めに出る傾向にある。元画像は1704×2272ドット。 |
撮影サンプル3。オートホワイトバランスはかなりうまく働く。日が傾いた状態で全域が赤茶けた被写体だが、日中と判断され空が青のまま残った。元画像は1704×2272ドット。 |
撮影サンプル4。赤みは強めに出ているが、再現色を優先した堅実な色作りは好感が持てる。元画像は1704×2272ドット。 |
レンズや液晶モニタが回転するタイプのデジタルカメラは、アングルの自由度が高くさまざまな用途で便利に使える。従来からの無骨で実用本位という印象を拭いつつ、400万画素化とともに小型化と機能強化を図った4500は、回転レンズ/回転液晶方式の製品群の中では最強のデジタルカメラだ。
COOLPIX 4500の主なスペック | |
製品名 | COOLPIX 4500 |
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撮像素子 | 1/1.8インチ有効400万(総413万)画素CCD |
レンズ | 光学4倍ズーム、f=7.85~32mm(35mmフィルムカメラ換算38~155mm相当)、F2.6~5.1 |
記録媒体 | CF TypeII(microdrive対応) |
記録画素数 | 2272×1704/2272×1520(3:2)/1600×1200/1280×960/1024×768/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT(11万画素) |
動画記録 | 320×240ドット(15fps)、最長35秒 |
シャッター速度 | 60(バルブ)~1/2300秒 |
絞り | F2.6~F7.5(開放側、1/3EVステップ10段階) |
インターフェイス | USB、DC入力、AV出力、外部フラッシュシンクロ端子 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(付属)、2CR5リチウム電池 |
本体サイズ | 約130(W)×50(D)×73(H)mm |
重量 | 約360g(本体のみ) |
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