「COOLPIX 5000」は、有効500万画素CCDと28mmからの広角ズームレンズ、豊富な撮影機能などを小型なボディに収めたCOOLPIXシリーズの最上位モデルだ。
コンパクトボディに機能を凝縮
2001年10月現在、500万画素クラスのデジタルカメラ(補完画素除く)としてはオリンパスの「CAMEDIA E-20」とソニーの「Cyber-shot DSC-F707」、ミノルタの「DiMAGE 7」がある。これらの機種がAF一眼レフカメラのような大柄なボディと大口径レンズを特徴とするのに対し、COOLPIX 5000は本体サイズを可能な限りコンパクトに収めつつも、豊富な撮影機能を搭載したハイスペックコンパクトデジタルカメラだ。
COOLPIX 800シリーズに似たフォルムを採用したボディはグリップ部が大きく、ホールディング性は良好だ。 |
本体サイズは885よりもひと回り大きくなっているが、スクエアなボディのおかげで大柄という印象を抱かせない。同様のグリップ&レンズ配置を採用するオリンパス「CAMEDIA C-4040ZOOM」に比べても横幅が8mm小さくなっており、イメージとしてはキヤノン「PowerShot G2」やカシオ「QV-4000」のボディからレンズの左側がなくなったという感じだ。参考までにこれらの機種の本体サイズを列挙した。
- COOLPIX 5000……101.5(W)×67.5(D)×81.5(H)mm
- COOLPIX 885……95(W)×52(D)×69(H)mm
- C-4040ZOOM……109.5(W)×69.6(D)×76.4(H)mm
- PowerShot G2……120.9(W)×63.8(D)×76.6(H)mm
- QV-4000……118(W)×64.5(D)×74.5(H)mm
大きく伸張する沈胴レンズが特徴的だ。ホットシューは中央部にある。シャッターボタンの手前に3つのスイッチとダイヤルが配置され、右手だけでほとんどの操作ができるようになっている。 |
カラー液晶モニタは水平方向に180度開き、前後に270度回転するため、液晶モニタを内側にしても外側にしても閉じることができる。 |
バッテリは同社のCOOLPIX 995/885/775で採用されたものと同じ専用リチウムイオン充電池「EN-EL1」を使用する。液晶ONで連続約100分という撮影時間は775と同じであり、CCDや液晶モニタ、記録画像データがすべて大きくなっていることを考えれば相当な省電力化が進められたと推測できるが、1日持ち歩いて撮影するにはいささか短い。995/885/775と同様にカメラ用リチウム電池「2CR5」を利用できるので、いざというときはコンビニなどで購入できるのはありがたい。付属の充電器は単体で(カメラから充電池を取り外して)充電するタイプなので、バッテリを2個用意すればカメラを利用している間に充電することも可能だ。
コンパクトな本体サイズにもかかわらず、背面には可動式のカラー液晶モニタとモノクロ液晶、光学ファインダ、各ボタンとカーソルがぎっしりと配置されている。 |