不満を挙げるとすれば、レンズカバーを本体左側にスライドさせて撮影状態にするのだが、この時に両手での操作が必要になる。カメラを構えるときに両手を使ったほうがいいのは当然だが、多くの手動レンズカバー採用カメラが右方向へスライドさせているように、右手だけで撮影可能にできたほうが、カバンやポケットから取り出して電源を入れて構えるという動作をスムーズに行えると思うのだが。
撮影結果は、400万画素クラスならではの高精細な画像でノイズも少なめだが、やや人工的な発色には好みが分かれるところだ。
撮影サンプル1。製品前の評価機なので製品版とは画質が異なる可能性がある。輪郭強調やノイズ低減といった画像処理は抑えめのようだ。元画像は1704×2304ドット。 |
撮影サンプル2。発色には派手さはなく、むしろ浅めだ。解像感や階調表現も特に不満はない。元画像は2304×1704ドット。 |
撮影サンプル3。屋内の白熱灯下での撮影。見た目にはかなり赤っぽい光源だがオートホワイトバランスでかなり(やや不自然なほどに)補正されている。元画像は2304×1704ドット。 |
撮影サンプル4。マクロモードで撮影。被写体がかなりきつい赤だったこともあって、赤がほとんど飽和している状態となった。細部のディテールなど解像感は良好だ。元画像は2304×1704ドット。 |
撮影サンプル5。AE/AWBはしっかりと働いており、光源が複雑な状況だが色合いや露出がきちんと補正され、自然光や人工照明での被写体の色や階調が描写されている。元画像は2304×1704ドット。 |
400万画素クラスのコンパクト機が次々と発売されているが、KD-400Zの高級感のあるボディや高速起動、デュアルスロットという特徴は本機ならではの大きな魅力だ。
Digital Revio KD-400Zの主なスペック | |
製品名 | Digital Revio KD-400Z |
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撮像素子 | 1/1.8インチ有効395万(総413万)画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=8~24mm(35mmフィルムカメラ換算39~117mm)、F2.8 |
記録媒体 | SDカード(16MB付属)/メモリースティック/内蔵2MBメモリ |
記録画素数 | 2304×1704/1600×1200/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT |
動画記録 | 320×240ドット(最大15秒)、音声付き |
インターフェイス | USB、DC入力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
本体サイズ | 94(W)×29.5(D)×56(H)mm |
重量 | 198g(本体のみ) |
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