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未発表の新シリーズか?! Deskstar 120GXPにナゾの“AVVN”型番が出回る

2002年04月05日 21時17分更新

文● 小磯

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新型HDD

 突然、40GBモデルのIBM製HDDがアキバに現れた。同製品の型番は“IC35L040AVVN07”。従来製品「Deskstar 120GXP」の型番は従来“IC35LxxxAVVA07”(xには容量を示す数字)だが、Deskstar 120GXPのデータシートを見ると、今回のAVVNもこのDeskstar 120GXPシリーズの製品であるようだ。



新型HDD

 データシートによれば、基本的な仕様は従来のDeskstar 120GXPシリーズとまったく同じ。容量40GB、回転数7200rpmのHDDである点は変わらないが、一方で若干データ転送速度が落ちているほか、重量も20gほど軽くなっている。外観を見てみると、本体表面の凹凸がこれまでよりも大きく、また裏面は大きく窪んでおり、従来のIBM製HDDとは一線を画している印象だ。IBMは2月28日に、中国企業がDeskstar 120GXPを製造、販売すると発表しており、だとすれば外観の大きな違いも説明がつきそうだが、今回登場した“AVVN”はMade in Thailand。なぜDeskstar 120GXPに2種類の製品ラインが存在するのかはナゾが残る。


HDD裏面。どことなく数年前、数GBクラスのHDDを想起させるデザインだ
裏面チップ
5V:300mA、12V:500mA
スペックシールには“5V:300mA、12V:500mA”とある

 ちなみに、入荷したクレバリーとWonderCityによると「IBMの新型シリーズでコードネーム“Vancouver 2”がOEM向けに先行投入されたもの」だという。“Vancouver”とはDeskstar 120GXPの開発コードネームであり、“2”ということはその後継製品といったところだろうか。両店いわく「新シリーズは60GBプラッタと低電圧動作が特徴だが、先行投入モデルであるため、今回は従来どおり1プラッタ40GBのモデル」とのこと。あくまで“AVVN”は現行Deskstar 120GXPシリーズの製品ではあるが、“AVVN”は、従来製品と同じ40GBプラッタを持ちつつ、新シリーズの小消費電力仕様をもあわせ持つ、シリーズ移行過渡期の製品である可能性があるというわけだ。なお、一方で編集部が独自に入手した情報によると、IBMは5月にも1プラッタあたり60GB以上とされるHDDを投入する見込み。今回の“AVVN”とどう絡むのかは不明だが、要注目と言えるだろう。

 なお、クレバリーとWonderCityではともにDeskstar 120GXPの40GBモデルと同じ価格で販売中。WonderCityでは1万199円、クレバリー1号店と2号店ではともに1万280円の値がつけられている。未知の仕様を魅力的に感じるなら見逃せない製品と言えそうだ。



6日追加情報:“AVVN”について情報が明らかになったため、加筆、修正を加えました。
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