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日本ロレアル、高級化粧品ブランド“ランコム”のECサイトをオープン

2002年02月07日 21時53分更新

文● 編集部 桑本美鈴

日本ロレアル(株)は7日、同社が展開する百貨店販売の高級化粧品ブランド“ランコム”のECサイト“ランコム eブティック”を4月にオープンすると発表した。

“ランコム eブティック”は、日本国内で販売する全ランコム製品をオンライン上で取り扱うECサイトで、既存のランコムブランドサイト内に4月にオープン、さらにiモード用サイトも5月にオープンする。ECサイトの開設は、外資系高級化粧品ブランドとしては日本初の試みという。なお、システム構築はマイクロソフト(株)が担当、Microsoft .NET技術を利用している。

ランコムeブティック
ランコムのECサイト“ランコム eブティック”のイメージ画面

“ランコム eブティック”では、日本で販売している全ランコム製品約400点(限定品を除く)を、店頭と同じ価格でオンライン販売する。メンバー登録(無料)が必要で、決済方法は代金引換/コンビニエンスストア決済/郵便振替/クレジットカード決済。製品は宅配便で配送され、注文から納品までの期間は4日程度という。配送料は手数料込みで全国一律600円。国内在住者が対象で、海外からの発注はできない。なお、注文受付や商品在庫管理、決済、配送、入金管理、コールセンター管理などのフルフィルメント代行は住商エイチ・ジー・エス(株)が担当する。

また、“ランコム eブティック”には簡単なカウンセリング機能も備えており、ユーザーが画面上に表示される16項目の質問(肌状態やライフスタイルに関するもの)に回答すると、そのユーザーに合うランコム製品を紹介する“スキンケア診断”や、“メイクアップアドバイス”、さらに、例えばクリームを塗る際の指の動かしかたなど、製品の使用方法を説明する動画などを提供する。なお、ログイン後のサイト画面構成は個々のユーザーによって異なり、購買履歴に応じた製品紹介やメッセージ発信を行なうという。

同社は、従来よりリピートユーザーのためのメンバーシッププログラム“ランコム ランデヴー”を展開しているが、“ランコム eブティック”にもこのランコム ランデヴーを導入する。ランコム ランデヴー会員は“ランコム eブティック”で製品を購入するとポイントが加算されるほか、サイト上でポイント照会や、メンバー専用コンテンツの閲覧、ポイントに応じたギフトの申込や優先予約などを行なえる。そのほか、属性別や個人宛てのメール(ニュースレター)配信も行なうという。

現在同社は、全国の百貨店88店舗で製品の販売を行なっているが、取り扱い店舗が主に都市圏に集中しているため、定期的にランコムカウンターに行けないユーザーも多いという。同社では、既にランコム製品ユーザーであるが時間的/地理的制約により店頭カウンターに行けない人、ランコム製品を使用してみたいが近くに取り扱い店舗がないためブランドに触れる機会がない人などを“ランコム eブティック”のターゲットユーザーとしている。

同社は、“ランコム eブティック”のオープンにより、オンライン販売による売上増を狙うのではなく、既存販売チャネルの補完ツールとして相乗効果を目指すという。「インターネットで製品情報をチェックしてから店頭で購入するユーザーが増えた。ウェブサイトは店頭販売と競合するものではなく相乗効果を生み出す補完関係にあり、全体の売上を押し上げている。“ランコム eブティック”にも簡易カウンセリング機能はあるが、ユーザーに合った製品を絞り込んで紹介することで店頭への誘致を促進するものであり、店頭カウンターでの美容部員による目視、触診を含めたカウンセリングに匹敵するものではない」としている。

同社は既に、ランコムの情報を提供するランコム日本語版公式サイトおよびiモードサイトを運営しており、公式サイトは月間10万アクセス/メール会員3万人、iモードサイトは70万ページビュー/メール会員3万5000人となっている。サイト利用者のうち半数がランコム製品の使用経験者という。同社は、“ランコム eブティック”について、初年度100万アクセスを見込んでおり、このうち1%が実際に購入すると予想、1回の購入額が1万円と考え、初年度売上目標を1億円としている。

また同社は、百貨店とのパートナーシップを強化するため、百貨店が運営するECサイトとの提携による“ショップ イン ショップ”の導入も検討しているという。“ショップ イン ショップ”は、百貨店が運営するECサイト内にランコムが出店するもの。ユーザーが百貨店のECサイト上に用意されたランコムコーナーにアクセスすると、自動的に“ランコム eブティック”へリンクし、ランコム製品の購入が可能となる。なお、閲覧可能なウェブページや購入可能な製品は各百貨店が選択できる。ユーザーが購入希望製品を選ぶと、百貨店側のECサイトの購入リストに追加される仕組みで、決済や配送も百貨店側が行なう。同社は現在、“ショップ イン ショップ”の実現に向けて各百貨店と交渉を行なっているという。

なお、今回の日本向け“ランコム eブティック”を含め、各国のランコムECサイトのシステム構築にはMicrosoft .NET技術が採用されている。同社は、Microsoft .NETの採用理由として、各国言語に対応できること、マルチデバイス対応であること、ウェブサイトとiモードサイトのようなモバイルサイトとのリンクが容易であること、百貨店ごとのカスタマイズなど柔軟性が要求されるサイト構築を実現できることなどをあげている。

また、将来的にはMicrosoft .NET My Servicesの利用も検討できるとしている。Microsoft .NET My Servicesは、ユーザーのプロフィールや連絡先などの個人情報をインターネット上で保管し、どこでもどのようなデバイスからでも取り出せるというサービス。現在の百貨店でのカウンター販売は、ブランドごとにネットワークが構築されているわけではないので、例えばある百貨店の化粧品カウンターで住所や氏名などの個人情報を登録しカウンセリングを受けても、別の百貨店の同ブランドカウンターではそれらの情報が得られないため、再度住所や氏名を登録しなければならないケースがほとんどだ。しかし、Microsoft .NET My Servicesを利用すれば、どこの百貨店のカウンターに行っても、ユーザーの個人情報や購入履歴、最新カウンセリングデータなどを引き出すことが可能になると考えられる。

日本ロレアルLECOCQ副社長
日本ロレアル取締役副社長兼ラグジュアリプロダクツ事業本部事業本部長のOlivier LECOCQ氏

同社取締役副社長兼ラグジュアリプロダクツ事業本部事業本部長のOlivier LECOCQ(オリヴィエ・ルコック)氏は、“ランコム eブティック”をオープンする目的として、「まずブランド価値の向上。最も近代的な媒体を利用して商品/サービスを提供し、ブランド価値を高めたい。2つ目は、ランコムカウンターへの集客力アップ。'99年に米国でECサイトを展開したところ、サイトを利用することでユーザーの商品知識が高まり百貨店への集客力が増加した。3つ目は商品のアベイラビリティーの向上。これまで定期的にカウンターへ訪れることができなかったユーザーにも商品を提供できる。4つ目は百貨店とのパートナーシップの強化。“ショップ イン ショップ”により百貨店が運営するECサイトのユーザーはそのまま“ランコム eブティック”にアクセスできるようになる」と説明した。同氏は「われわれは通信販売サイトを立ち上げたわけではない。顧客サービスを向上しブランド認知を高めるためのものだ」としている。

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