SDIOに対応し、
Bluetoothカードも使える
本体上部には、TypeIIのCFとSDカードスロットを装備。CFスロットはマイクロドライブにも対応している。 |
2001年12月に発売されたGENIO eシリーズ対応のSDIOカード「Bluetooth SDカード」。携帯電話との接続のほか、同カードを装着したGENIOとの間でのチャットなども行える。 |
NECの「ポケットギア」や日本HPの「hp jornada 568」は、追加オプションでCF/SD/PCカードの3種類のメディアに対応できるアダプタを用意している。ただし、これらのオプションを装着するとそれなりにかさばるのも確かだ。本体装備のスロットに限ってみれば、joranda 568はTypeIのCFのみ。ポケットギアはTypeIIのCFとSDカードを装備するが、SDIOには非対応で、GENIO e550Xより若干厚み(18.5mm)と重量(190g)がある。拡張性を犠牲にせず、なるべく身軽にPocket PCを持ち運びたいと考えるなら、GENIO e550Xがベストな選択肢になるだろう。
バッテリに関しては、フロントライトオフの状態で公称12時間。ただし、音楽再生を行うと電池の消費はかなり激しく、途中休みを挟みながら、合計3時間弱音楽を聞いただけでバッテリがなくなってしまった。Pocket PCは出先でバッテリがなくなった状態で長時間放置するとメモリ内容がクリアされてしまう(メモリ保持時間は公称30時間)うえ、本機はjornada 568のようにバッテリ交換ができない。外出先で音楽再生やインターネット接続をバリバリと楽しむユーザーは注意したい。
このように、GENIO e550Xは、マイナーバージョンアップという位置付けながら、従来機ゆずりの携帯性/拡張性を保持したバランスの取れた1台である。すべりにくいつや消し塗装が施された本体は、しっかりとした作りでホールド感も上々だ。実売価格も6万円台前半と、旧機種の登場時の価格(7万円前後)より抑えられている。
GENIO e550Xの本体はつや消し塗装を施され、両サイドに滑り止めパーツを採用しておりしっかりと手になじむ。液晶を見ると他社のPDAに比べて赤みが強い(色温度が低め)が、これは「白を自然に見せるため」だという。 |
GENIO e550Xの主なスペック | |
製品名 | GENIO e550X |
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CPU | StrongARM-206MHz |
メモリ | 64MB(SDRAM) |
表示 | 3.5インチ反射型カラーTFT液晶(240×320ドット/6万色) |
スロット | コンパクトフラッシュ(TypeII)×1、SDメモリーカード×1(SDIO対応) |
電源 | 専用アドバンストリチウムイオンバッテリ |
バッテリ駆動時間 | 12時間(非通信時) |
本体サイズ | 77.5(W)×125(D)×17.5(H)mm |
重量 | 180g |