コレガから65Mbpsという高スループットを誇るブロードバンドルータ「corega BAR SW-4P Pro」が登場した。従来機種と同じコンパクトボディを採用しながら機能を一新し、1万8800円という低価格を実現した製品だ。
クラス最高レベルのハードウェア性能を誇る
フロントパネルにはスイッチングハブの動作状態を示すインジケータをポートごとに用意されており、LAN側のネットワーク状態を把握しやすい。背面には10BASE-T/100BASE-TX対応のWANポートとLAN側ポート×4を装備する。「Cascade」切り替えスイッチも備える。 |
内部に目を移すと、機能的には一新されており、FTTHなどの高速な回線に対応できるようWAN側ポートが10BASE-T/100BASE-TX対応に変更され、CPUには「ARM940T」コアを採用するCONEXANTのHNP(Home Network Processor)「CX82100-11」を搭載している。カタログスペックではWAN側ポートのテストパターン値(WAN側ポートを通過するパケットを秒単位で測定した場合の最大値)で65Mbps、WAN→LAN間のftpによるIPアドレス変換等のソフトウェア処理を行った場合の最大値で45Mbpsを謳っており、低価格ブロードバンドルータとしては驚くほどのパフォーマンスを示している。実際に編集部でWAN→LAN間のスループットを計測した結果でも約32Mbpsという値が得られており、Bフレッツをはじめとする高速なアクセスサービスの導入を考えているユーザーにとって最適な選択肢の1つとなり得る製品だ。
WAN側ポートはDHCPによるIPの自動取得、IPアドレス固定、PPPoEなどの接続形式に対応するほか、LAN内で単なるルータとしても利用する「ローカル・オフィス」モードも利用できる。 |
LAN内のサーバをインターネットに公開したり、ネットワークゲームなどを利用する場合は「バーチャル・サーバ機能」でポートフォワードの設定を行う。ポート番号を範囲で指定できないのにエントリを10個までしか登録できないのはちょっと心許ない。 |
利用するポートが公開されていないサービスなどバーチャル・サーバ機能では対応できない場合は、LAN内の1台の端末がネットワークに直接接続しているように見せかけてWAN側からのすべてのアクセスを透過させるDMZ機能を利用することになる。ただしDMZではIPアドレス変換による簡易的なファイアウォール機能も利用できないので、実際に運用する場合は注意が必要だ。
ソフトウェア的には機能が十分とは言い難いが、ハードウェア的な性能は非常に優秀であり低価格ブロードバンドルータとしては飛び抜けたパフォーマンスを持っている。詳細なパケットフィルタ設定にこだわらないというユーザーには文句なくお勧めの製品だ。
corega BAR SW-4P Proの主なスペック | |
製品名 | corega BAR SW-4P Pro |
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WAN側インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX×1 |
LAN側インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX×4 |
サイズ | 177(W)×103(D)×32(H)mm |
重量 | 約270g |