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【矢部直治のアキバB級グルメ探検隊(最終回)】アキバで30年!ホモ・サピエンスのハートを刺激する「ベンガル」

2001年12月21日 04時42分更新

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<カレーを愛する貴方に捧ぐ黄色いプチ講座>

※以下の内容はインド人(3人)とパキスタン人(2人)、そしてUKのヒト2人(イングランド人、スコットランド人)に直接教えてもらった情報をもとに構成してあります。日本のカレー専門書とは一部違う表記がありますがご了承ください

●第一部「あまり実用的ではないカリー用語辞典」

<スパイス編>

ナツメグ……シナモンやクローブに似た刺激的な甘い香りのスパイス。香りの反面、苦味があり、甘いなかにもビターなオトナ好みの味である。なお、余談だが、スコットランドでは生クリームにアンチョビ、黒コショウ、そしてこのナツメグを入れたソースを作り、茹でたてのほうれん草にかけて食べるのがポピュラーとか(コレ簡単で激ウマっすよ)。

ガラム・マサラ……ヒンディ語で「ホットなスパイス」を意味するドライ・ミックスパウダー。香りと味の基礎となるスパイスが、だいたい5種類前後のブレンドされている。なお近年ブームになったインド映画のことを「(ガラム)マサラ・ムービー」と呼ぶが、恋愛、アクション、コメディ、ラブロマンス、ダンスなど、いくつもの違った要素が濃ゆくブレンドされているから……らしい。

ターメリック……カリーの黄色の源となる重要なスパイス。店によってはターメリック・ライスとして炊くところもある。ちなみに和名では「ウコン」といい、沖縄産がとくに有名(方言で「うっちん」と呼ぶ)。かの地ではお茶(!)として普通に飲まれている。なんでも二日酔い予防に効き目バツグンとのこと。

カルダモン……カレーの香りの源となる重要な種状スパイス。市販・自家製問わず、ほぼすべてのガラム・マサラに使われている。甘く清涼な香りがあり、コーヒーやミルクティー、お菓子にもベリグー。「ベンガル」ではマサラティーに使っているだけでなく、卓上のスパイス入れにも常備している(他店舗ではフェンネルを常備しているケースが多い)。

<料理編>

タンドール……高さが1メートルほどもあるインドオリジナルの炭火式焼き釜(粘土製の甕みたいな形状)。ようするに炭火を使ったオーブンみたいなもの。ナンを焼くときには甕の壁に貼りつけて焼き上げる。なお、コレを使った焼いた鶏肉のことを、タンドールで焼いたチキン=「タンドリーチキン」と呼ぶ。

ナン……インド風パンあるいはピザというべき食べ物。生地を練ったあと、しばらく寝かせて発酵させたり、タンドールがないとうまく焼けないなど手間がかかるため、家庭ではあまり作られない。日本人はインド料理店にコレがあると「本格的だなー」と思ってしまうが、インドの人はふだん食べないとのこと。ふわふわとした食感があり、なかにチーズや卵を入れたものもある。

チャパティ・プーリ……インド風クレープあるいはインド風パンケーキとでもいうべき食べ物。小麦粉を練って作る。そのまま焼けば「チャパティ」、油で揚げれば「プーリ」と呼び名が変わる。インドではふつう、朝か昼に食べるそうだ(夜にはあまり食べないとか)。

CB(シービー)……英国のカリー粉メーカーの名前。正確にはクロス・アンド・ブラックウェルだが、略称で「CB」あるいは「C&B」と呼ばれている。カリー粉の缶は、黄色地に赤のロゴという目立つデザイン。日本では多くのカリー専門店(とくに老舗といわれる店)が愛用しているが、現在のUKでは「おじいちゃん・お父さん世代(50代以上?)にしか人気がない」らしい。過去の栄光か?」

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