このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

nForce、DDR SDRAM、そしてPentium 4!人気製品の品不足が深刻な今週のアキバ

2001年11月23日 22時03分更新

文● 小磯

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

陰謀説も!壊滅的な品不足を迎えるPentium 4
一部ショップは抱き合わせ販売を開始

単品販売中止

 9月下旬に行われた価格改定を受け、10月上旬から下位モデルの慢性的な品不足が起こっているPentium 4は、年末に向けて壊滅的な状態になっている。特に悲惨なのはPentium 4-1.5GHzで、1.6GHzと1.7GHzがそれに続いているといったところ。これらのモデルではすでに品不足を原因とする実売価格の上昇も起きているが、単純な値上げだけでは歯止めが利かなくなるほど、品不足は深刻化しているというわけだ。すでにアキバでは大手量販店を中心にPentium 4の単品販売を中止し、マザーボードなどとのセット販売のみとしたところも少なくない。また、マザーボードとのセット購入時に限ってCPUの価格を値引きするといったセット購入優遇措置もとられ始めている。



売り切れの目立つ価格表

 ただ、そんななか注目すべきなのは、たとえばもっとも品不足が顕著なPentium 4-1.5GHzでも完全に干上がったりはしないこと。必ずといっていいほど、アキバのどこかのショップには在庫が確認できるという不可解な現象が起きている。IntelはSocket423版のPentium 4不良在庫を大量に抱え、その処理にやっきになっていると言われているが、このこともあって一部ショップの間からは「Socket423版Pentium 4を販売するため、意図的に出荷調整をしているのでは」と、Intelの陰謀説(?!)を唱える声も出始めるほどだ。

 今後の見通しはDDR SDRAMと同様、明るくない。少なくとも今年中は品不足が続くと複数ショップが共通の見解を示しているのは、これからPentium 4システムを組もうと考えている人にとっては嬉しくない情報だろう。一方で、AMD陣営にとってはまたとないチャンス。Intelがi850とPentium 4の打ち上げでつまづいた時Athlonが大きくシェアを伸ばしたように、この年末がAthlon XP大ブレイクのきっかけになる可能性もある。年末にはDDR SDRAM対応i845チップセット“i845D”搭載マザーボードの登場も控えていると噂されるが、それでもPentium 4がこの調子だと大ヒットは難しそう。流通量が比較的潤沢で、毎週確実に値を下げているAthlon XPが年末商戦の主役に躍り出るかもしれない。

【関連記事】

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ