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【メモリ価格情報】価格が倍に!衝撃の大暴騰でメモリはどうなる?!

2001年11月17日 21時22分更新

文● G&D MATRIX/text by 小磯

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DDR SDRAM価格表

 13日(火曜)の記事で暴騰をお伝えしたメモリの販売価格。週末を迎え、各ショップの価格競争が行われたこともあって平均価格は若干下がったものの、それでも先週末の価格を知る者にとっては衝撃的な高値となっている。このため、暴騰を知らずにアキバに来て、店頭の価格表を前に呆然と立ち尽くす人の姿も17日は少なからず見られた。



SDRAM価格表
全面的な値上がり。火曜日の価格表と比較してみても、微妙な変化(=上昇)があるのが分かる

 12日(月曜)の段階と比較すると、現在売れ筋となっているPC2100 DDR SDRAM 256MB(CL=2.5)の販売価格は3000円台前半から4500円以上へ、PC133 SDRAM 256MB(CL=3)も2000円台前半から3500円以上へと、どちらも1500円以上の値上がり。これは先週末比で約2倍というトンデモない暴騰。時を同じくして256Mbitチップの品不足が危機的状況を迎え、512MBのモジュールがほとんど手に入らない事態を迎えているのも、価格高騰に拍車を掛けているようだ。



ホワイトボード
日に何度も起こる価格改定を前に、価格をホワイトボードに手書きするショップも現れた。いまや価格に大きな変動がないのはRDRAMのみ

 週末を迎えても値上がりの理由について明確な回答は得られていないが、大手ベンダの生産調整や各ベンダの生産ライン切り替え(SDRAM→DDR SDRAM)、日本の年末商戦を当て込んだ台湾ベンダの価格調整などが有力な要因というのが各ショップの意見。来週以降もこのペースで価格が上昇するとは思えないものの、しばらくは今週末の価格を基準に推移するだろうというのも、統一した見解だ。また、事態を冷静に受け止め、「これが適正価格では?」という入荷担当者も少なからず確認できた。
 なお、今回の高騰ではメモリチップレベルで価格が上昇しているため、「今後は(メモリチップを大量に搭載する)ビデオカードの販売価格にも影響が出る」というショップもある。気を付けてどうなるものでもなく、エンドユーザーはただ眺めるだけしかできないのだが、それでも今後しばらくはメモリ相場から目を離さない方がいいかもしれない。

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