ネットワークを利用した辞書共有
ATOK14用の便利辞書作成ツールで社員名簿を辞書化した際の使用例。背後のExcelファイルが元データだ。「ATOK LAN Extension」と組み合わせればLAN接続したPC間での辞書共有も簡単に行える。 |
「便利辞書作成ツール」は、社員名簿や製品リストといったデータベースをATOKの辞書に登録し、個人名や型番などを入力すると、その情報を変換候補として表示可能にするツールだ。インポート可能なファイルはCSV形式のみとなっている。
「ATOK LAN Extension」は「ATOK辞書ディストリビューター」と「ATOK辞書ゲッター」の2つのアプリで構成されている。配信側で「辞書ディストリビューター」を、受信側で「辞書ゲッター」を使用することにより、LANにつながったPC間で辞書(最大10セット)を共有できる。
β版ではまだ「便利辞書作成ツール」と「ATOK LAN Extension」が実装されていないため、写真1ではATOK14と同ソフト用のモジュールを使用して同等機能を試してみた。
辞書共有の設定手順は、
- 配信側で「辞書ディストリビューター」の設定画面で共有フォルダと共有辞書を指定
- 受信側で「辞書ゲッター」を起動して更新ボタンをクリック
という2ステップで完了する。配信側であらかじめ共有フォルダを作成/公開しておく点に注意すれば、データベース管理の特殊な知識などは不要だ。なお、ATOK14/15ともに、共有辞書が更新/追加された際の「自動受信機能」はなく、受信側が自分で更新する必要がある。
ノートPC2台を用いてピア・ツー・ピアのLANを構築、「便利辞書ツール」でCSVファイルから作成した辞書の共有を「ATOK LAN Extension」を使って実行してみたところ。自宅のデスクトップPCとノートPCのユーザー辞書を共有(同期する)用途にも利用できる。 |
なお、「アスキーPC Explorer 2002年1月号」の付録CD-ROMにはATOK14用の「便利辞書作成ツール」と「ATOK LAN Extension」を収録している。SOHOユーザーなら、これらを組み合わせてATOK14/15をネットワーク対応の簡易データベースとして利用するとビジネスシーンで役立つだろう。
製品名 | ATOK15 for Windows |
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対応OS | Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP |
標準価格 | 通常版9800円(2002年2月8日発売予定)、アップグレード版5000円(2002年2月8日発売予定) |