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「iPod」の先を行く!? HDD内蔵ポータブルMP3プレーヤが20GB搭載で復活、限定42台

2001年11月16日 00時00分更新

文● Jo_Kubota

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パッケージ

 昨年、一部のショップに出回った2.5インチHDD内蔵ポータブルMP3プレーヤ「Personal JukeBox」が、容量を4.3GBから20GBへと大幅アップしてアキバに返り咲いた。HDD内蔵のMP3プレーヤというと、先日アップルから登場した「iPod」がマッキントッシュユーザーを中心に熱い注目を集めているが、その約4倍のHDD容量を持つプレーヤということになる。



Personal JukeBox

 新しいPersoal JunkBoxの型番は従来どおりPJB-100だが、IBM製という20GBのHDDによって、劇的な進化を遂げている。128bit/44.1KHzという標準的なフォーマットのMP3ファイルなら333時間、約14日間分の音楽を収録でき、60分のアルバムなら300枚以上保存可能というのは、HDD以外のメディアをデータ保存用に採用したMP3プレーヤとは比較にならない大容量だ。また、これだけ多くのファイルをそのまま収録したのでは検索効率が気になるところだが、PJB-100には「ジュークボックスマネージャー」というソフトが同梱されており、カテゴリ分けなどができるようになっている。また、2バイト文字に対応していないため日本語表示こそできないものの、大きめの液晶モニタにはにはカテゴリやタイトル表示も可能だ。液晶モニタにはバックライトも装備している。



リチウムイオンバッテリ

 このほか同梱品も目白押しで、車載用カセットプレーヤ用のカセットテープ型アダプタとシガーライターソケットから本体に給電するアダプタ、KOSS製ヘッドホン、日本やアメリカを含む各国対応のACアダプタ、特殊形状の3.6V/1350mAhリチウムイオンバッテリ、PCとの接続用USBケーブル、キャリングケース、そして日本語マニュアルがワンパッケージになっている。中でもリチウムイオンバッテリは特筆もので、HDDを内蔵しながら最大10時間の再生を実現しているのは見逃せない点と言えるだろう。もっとも、この大きなリチウムイオンバッテリとHDDを内蔵するため、本体は152.6(W)×80(D)×23.9(H)mmと、持ち運びに苦労しそうなほど大きくなってしまっているのだが。



クルマ用アダプタ×2
カセットテープ型アダプタと給電アダプタ。これで車載用プレーヤとしても利用可能だ
KOSS製ヘッドホン
KOSS製ヘッドホン
インターフェイス
本体側のインターフェイス

 MP3プレイヤーとしてのスペックだが、ビットレートは64~320bitに対応し、可変ビットレートもサポート。S/N比は90dB以上、対応OSはWindows 98/Me/2000/XPとなっているほか、USBを搭載するMacintoshにも対応する。Macintosh対応ドライバはメーカーのWebサイトより現在β版がダウンロード可能。OSのサポートは、現在のところMacOSしかないiPodより汎用性は高い。

スケルトンブルー
もっとも多く出回ることになるスケルトンブルーモデル

 なお、同製品は限定42台限りの発売。16日の段階で販売中だった高速電脳とコムサテライト3号店をはじめ、同製品を販売するリモートソリューションジャパンによると、アイツー東京Mobile専科、OVERTOP IIほか量販店などで、合計42台が販売されるという。記事中で紹介しているブラックが1台、シルバーが1台、そしてスケルトンブルー40台が店頭に並ぶ予定だ。

 価格は高速電脳で8万5800円、コムサテライト3号店で8万9800円。従来製品の4.3GB版とほぼ同等の価格と据置きなのは嬉しいが、MP3プレーヤとしてみればかなり高額な点は否めないところだ。これでHDDモデルが用意され、実売で3~4万円を下回るなら…というショップ店員の声もあり、今後の展開に期待したい。



【取材協力】

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