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アドビ、“Adobe After Effects DAY 2”を開催

2001年10月19日 16時53分更新

文● 編集部 桑本美鈴

アドビシステムズ(株)は19日、同社のビジュアルエフェクトツール『Adobe After Effects』の活用方法を紹介するイベント“Adobe After Effects "DAY" 2”を都内で開催した。

同イベントでは、平成『ガメラ』シリーズや『さくや妖怪伝』などの特技監督で知られる樋口真嗣氏と、CGディレクター/予告編制作者の佐藤敦紀氏によるAffter Effectsの活用事例紹介や、さまざまな映像作品にビジュアルエフェクトスーパーバイザーとして参加している古賀信明氏によるティップス&テクニック紹介、日本テレビ放送網(株)のCGデザイナーである藤井彩人氏によるデモンストレーションなど、さまざまなセッションが行なわれた。

樋口真嗣氏
平成『ガメラ』シリーズや『さくや妖怪伝』などの特技監督で知られる樋口真嗣氏

樋口氏と佐藤氏は、“特撮映画におけるAfter Effectsの使用事例”と題したセッションを行なった。

「昨年の『さくら妖怪伝』のころは、フイルム編集をしてからDVをAfter Effectsに取り込んで使用していたが、今年に入ってからはデータそのものまで自分でいじるようになってしまった。デジタルツールはいい意味でも悪い意味でも、誰にでも使える」

「After Effectsは5年くらい利用している。これまでは動く絵を自分でいじることはなかったが、最近はデスクトップ画面上で完成形に近い状態まで作成できるようになった。使えば使うほど底無し沼に入るような、魔のツールだ(笑)」

佐藤敦紀氏
CGディレクター/予告編制作者の佐藤敦紀氏

「今年はビルが壊れたり爆発したりする映画は作りにくいという予感がした」という樋口氏は、今年は怪獣映画のような特撮映画を手がけておらず、10月27日公開の映画『ピストルオペラ』(鈴木清順監督/江角マキコ出演)の特撮、12月上旬公開の映画『修羅雪姫』(佐藤信介監督/釈由美子出演)の特技監督などを務めたという。セッションでは、これら2作品において、After Effectsを利用した特撮事例が紹介された。

樋口氏は、『ピストルオペラ』ではタイトルバックのほか、拳銃が赤くなったり殺された女の周囲が赤く染まるといった合成シーンを担当、「(鈴木清順)監督の自由奔放なイメージに応えるので精一杯(笑)」だったという。「映画の特殊効果で大事なのは“ナチュラルにリアルに”ということだと思っていたが、監督にことごとく否定された(笑)。もっと自由に特殊効果を使おうと諭され、目から鱗が10枚くらい落ちた。このような特殊効果の使いかたもあるという一例になった」

タイトルバックは、映画の撮影が終わった後に制作。劇場で使用した衣装や、映画の撮影風景をスチールカメラで撮った画像を素材として利用し、まずAdobe Photoshopでレイヤーを組んで加工した後、それらの加工画像をAfter Effectsで読み込んで動きを付けたという。「スチール撮影画像を使ったせいもあって、映画のストリートにマッチするタイトルバックに仕上がった」。

もうひとつの映画『修羅雪姫』では、樋口氏は特技監督としてアクションシーンや背景にデジタル加工を施している。「鎖国が500年続いている日本に似た異世界の国の話。街の風景や建物などで異世界の雰囲気を出すために、3DCGと実写を合成するなどのデジタル処理を行なっている。アクションシーンでは、拳銃の弾を日本刀でよける際の効果として、After Effectsのエフェクト“レーザー”が役立った」

樋口氏は、「フイルムだけで編集していたころは、不必要な部分を削るだけという“彫刻”のような作業だったが、デジタル編集、ノンリニア編集は粘土をこねて作り上げ、気に入らなければ粘土を追加したり削ったりするという作業に近い。しかしその分“一刀彫り”のような荒々しさがない」

「先だって『スタートレック ジェネレーション』を観て、ミニチュアの宇宙船を地面に突っ込ませるシーンを一発撮りで行なう美しさに感動した。コントロールできないものを地面にぶつける潔さが素晴らしいと思ったが、自分はそこにはもう戻れない(笑)」

「After EffectsはPhotoshopの画像を取り込める点がいい。Photoshopのレイヤーが読めないというだけで“このソフト、ダメじゃん”という感じなので(笑)。After Effectsは今後も使い続けるだろうし、パソコンも捨てられないだろう。その中でいかに面白くびっくりするものが作れるかが重要だ」と締めくくった。

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