自然な色表現と画質
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撮影サンプル1。元画像は2288×1712ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。プログラムモード。F4.8、1/100秒。 |
操作性に関しては、レンズカバー連動電源スイッチによる電源ON/OFF、大きめのモードダイヤルによる撮影モード選択など、軽快かつ簡単に利用できる。中央にメニュー呼び出し兼OKボタンを持つカーソルキーと、液晶モニタに十字型に表示されるメニューシステムは、「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」以来の同社製品の特徴であるが、現在選択しているカメラのモードに応じた機能に絞って設定項目が表示され、カーソルを使ってワンタッチで各サブメニューに移行できるのは便利だ。
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撮影サンプル1の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。細かいディティールがぼんやりしており、もうすこしシャープ感が欲しくなる。 |
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撮影サンプル2。元画像は1712×2288ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムモード。F4.0、1/250秒。 |
レンズ伸張動作もあって、電源投入から撮影可能になるまで10秒弱かかるなど、多少クイック感に欠けるきらいもある。せっかく普段から持ち歩けるサイズにも関わらず、気軽な感じがしない点が少々残念だ。
撮影画像に関しては、同社のデジタルカメラは彩度やコントラストの強調をあまり行わず、やわらなか発色になるのが特徴だが、C-40ZOOMの画像もその傾向にある。若干ノイズは目立つものの、色合いやシャープさは自然で、昨今のデジタルカメラの傾向からするとおとなしめだ。(※1)
※1 撮影サンプル 撮影画像に関しては発売前のサンプル機であるため、製品版とは若干異なる可能性があります。
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撮影サンプル2の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。発色に関しては柔らかめで、全体的にしっとりとした感じの絵作りだ。 |
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撮影サンプル3。1712×2288ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。マクロモードでの撮影。F8.0、1/100秒。 |
C-40ZOOMや、新たに発表されたペンタックスの「Optio 430」、キヤノンの「PowerShot S40」など、IXY DIGITALを初めとする銀カメも、300万画素時代を経てあっという間に400万画素時代に突入したという感がある。200万画素クラスではオートモードのみの簡単操作の製品が主流なのに対し、400万画素クラスではマニュアル系撮影機能の充実が図られており、従来の銀カメが担っていた初心者向け入門機というよりも“中級/上級者のサブカメラ”としての役割が強くなっている。
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撮影サンプル3の中央部を640×480ドットにトリミングしている。直射日光の当たったハイコントラストな状況だが、階調のとびも少なく細部の描写はしっかりとしている。 |
C-40ZOOMの機能的な面にはさほど不満は感じないが、価格としては10万円近い「高級コンパクトカメラ」であることを考えると、ほぼフルメタルな外装のOptio 430やPowerShot S40と比べて、C-40ZOOMの前面/背面が樹脂製なので高級感に乏しいのは確かだ。とはいえ、樹脂製ボディを採用するおかげで、約190gとIXY DIGITAL 200とほぼ同じ重量に抑えられていることを考えれば(S40では約240g)、いつでも持ち歩くという実用性を意識する人にはよいだろう。
CAMEDIA C-40ZOOMの主なスペック
撮像素子 |
1/1.8インチ有効395万(総413万)画素CCD |
レンズ |
光学2.8倍ズーム、f=7.25~20.3mm(35mmフィルムカメラ換算:35~98mm相当)、F2.8~4.8 |
記録媒体 |
スマートメディア(16MB付属) |
記録画素数 |
補間モード:3200×2400/2816×2112/2560×1920ドット |
2288×1712/2272×1704/2048×1536/1600×1200/1280×960/1024×768/640×480ドット |
液晶モニタ |
1.5インチTFT液晶、11万画素 |
動画記録 |
320×240ドット:33秒、160×120ドット:約130秒、15コマ/秒 |
インターフェイス |
USB、AV出力、DC入力 |
電源 |
単3(ニッケル水素充電池、リチウム乾電池、ニッカド充電池、アルカリ乾電池)×2もしくはリチウム電池パックLB-01(CR-V3)×1 |
本体サイズ |
87(W)×43.5(D)×68.5(H)mm |
重量 |
190g(本体のみ) |