千葉・日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催中の“CEATEC JAPAN 2001”のSDカードアソシエーション(※1)ブースで、実際に稼働するBluetoothモジュールが展示されている。
※1
SDカードの普及を目指して、SDカードの開発元である松下電器産業(株)、(株)東芝、米サンディスク社が設立した業界団体。現在300社以上が加盟している。
SDIOにもBluetoothモジュールが年内登場
このBluetoothモジュールは東芝製で、SDIO 1.0規格に準拠し、Bluetooth 1.1をサポートしている。SDIOカードであれば、SDIOカードスロットを持つ機器すべてで利用したいところだが、ハードウェアごとに用意するドライバーソフトウェアの関係から、各機種ごとに別の製品になるという。
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Palm2台に挿入されたBluetoothモジュールでアプリケーションを同期させ、片方に線を描くともう片方にも同じように線が描かれる、というデモを行なっていた |
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Palm向けBluetoothモジュールのアップ |
説明員によると、東芝は同社のPocket PC『GENIOe』向け製品を年内、米パーム社の『Palm m』シリーズ向け製品を2002年初めに発売の予定という。日本での価格は明らかにしていないが、米パームは150ドル(約1万8000円)で販売するとアナウンスしている。ソニー(株)は、メモリースティックタイプのBluetoothモジュール“インフォスティック”をすでにあちこちのイベントでデモンストレーションしているが、年内発売予定としており、SDIOカードとインフォスティックが期せずして同時期に登場しそうだ。
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SDカードアソシエーションブースに展示していた各社のコンセプトモックアップ |
松下電器は自社ブースで、SDIOカードのモックアップを展示していたが、このうちBluetoothモジュールとBluetoothモジュールにメモリーを搭載したコンボモジュール、カメラモジュールを来年度中に発売する予定としていた。また、メモリーカードに関しては、128MB製品をスキップし、12月に256MB製品を発売、その後2002年1月に512MB、2002年12月に1GB、2003年12月に2GBのものをリリースする計画としている。
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松下電器が自社ブースで展示していたSDIOカードのモックアップ。SDカードアソシエーションブースのものとは別物で、手前の3つは来年度製品化の見込みとしていた |
メモリースティックDuoアダプターの最終仕様か?
一方、メモリースティックを推進するソニーブースでは、メモリースティックスロットで小型のメモリースティックDuoを利用するためのアダプターを展示していた。これまでもアダプターの展示は行なわれているが、説明員によると「ほぼ最終的な仕様になった」とのことで、メモリースティックDuoの登場が近いことをうかがわせた。先日『クリエ』用オプションとして年内発売がアナウンスされたGPSモジュールやカメラモジュールは、モックアップの展示にとどまっていた。なお、メモリー容量に関しては、256MB以上の製品の登場は2002年中とのことであった。
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ソニーのメモリースティックの展示。右上に見えるのがメモリースティックDuoアダプター |
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これもソニーが展示していた、各社ブランドのメモリースティック(未発売を含む) |