キヤノン販売の村瀬治男代表取締役社長は、今回の新製品によって「今年度の第4四半期と来年の商戦を」自信を持って戦えるとし、デジタルカメラおよびインクジェットプリンター両方の市場で「No.1のシェアをとる」と明言した。
キヤノン販売の村瀬治男代表取締役社長 |
村瀬社長は、キヤノンがデジタルカメラについて、他社より出遅れたことを認めたが、その後の“IXY DIGITAL”シリーズなどで、出遅れを十分挽回したと説目した。また、プリンターについては昨年来パフォーマンスの向上が著しく、市場シェアトップの企業との差は「直近のデータでは10%以内だ」とし、「この第4四半期が正念場だ」と語った。
売り上げ向上のための販売戦略としては、カメラ専門店にもデジタルカメラに加えてプリンターやスキャナーを展示してもらうこと、また、量販店でもプリンター売り場とカメラ売り場双方に、それぞれを連携したソリューションのデモを行なってアピールするという。村瀬社長はプリンターのマーケットは「年間640~650万台」で、「そのうち40%を超えるシェアを目指したい」と述べた。また、キヤノンのプリンターをソニー(株)にOEM供給することについて、シェアの奪い合いにはならず、「相乗効果が期待できる」としている。
なお、キヤノンの御手洗社長は、セイコーエプソン(株)のデジタルカメラからプリンターへ撮影情報などを送れる規格“PRINT Image Matching”について、「対抗する規格を考えている」ことを明らかにした。