日本電気(株)は19日に開幕した“WORLD PC EXPO 2001”において、現在開発中のPDAを参考出展した。現在のところ、製品名は不明。
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NECが参考出展したPDA |
7月9日の記者発表会で、NECはPDAを開発していることを明らかにし、モックアップを展示していた。しかし、今回はモックアップではなく、実際に動作する機体を出展した。もっとも、製品名については、質問しても回答はなかった。
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NECのブースでのデモ |
デモでの説明によると、CPUはStrongARM-206MHzでメモリーの搭載量は不明、コンパクトフラッシュカードとSDカードスロット、IrDA、携帯電話・PHS接続ポートを実装するという。ディスプレーは、3.8インチ液晶ディスプレー(320×240ドット、6万5536色)。マイクと録音ボタンも装備している。また、中央のカーソルキーには、スピーカーを内蔵する。
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右側面。SDカードスロットのほか、ジョグダイヤルのようなものも見える |
今回出展したのは、主にこのPDAを利用したソリューションを紹介するためだという。実際、バーコードリーダーやワイヤレスプリンター、GPSと連動したソリューションを展示していた。コマーシャル向けに重点を置いていることの現われだが、同社によると、決してコンシューマーを軽視しているわけではないという。
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上部に装着しているのはバーコードリーダー。それで読み取った情報を、IrDA経由でワイヤレスプリンターから出力する。ただし、リーダーがIrDAの発光・受光部をふさいでしまうため、IrDAを使用する際にはコンパクトフラッシュカードを取り外さなければならない |
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赤色レーザー光線で位置決め、読み取りを行なう。しかし、レーザー照射はバッテリーの消費が激しいという |
NECでは、発表日や発売日、価格についてもすべて未定だとしている。
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NECのブース |