「サムライの~」という愛称がすっかり定着したECSから注目のチップセット「SiS735」を搭載する「サムライの誘惑」こと「K7S5A」がアキバに登場した。SiS735はNorthとSouthの両Bridgeを統合したチップセットにも関わらず、内部機構的にはNorthとSouthに別れているというおもしろい仕様で、そのバス幅が1.2GB/秒という強力なものになっているのが特徴だ。
1.2GB/秒というバス幅だが、VIAのKT266/ApolloPro266チップセット、そしてIntelのHubアーキテクチャの266MB/秒の、なんと4.5倍。データをCPUへ効率よく送るにはチップセットのパフォーマンスがモノを言うわけで、その点においてSiS735のパフォーマンスは特筆に値する。
拡張スロットはAGP×1、PCI×5、AMR×1で、メモリスロットはSDRAM/DDR SDRAM用のDIMMスロットがそれぞれ2本ずつ用意されている(排他利用で、ともに最大1GB)。SiS735内蔵のネットワークコントローラが利用可能であるほか、AC'97サウンドコーデックも搭載。気になるオーバークロック設定だが、ECS製ということもあり、こればかりは期待できない。
ちなみに、ソフトウェアDVDプレーヤ「WinDVD 2000」やウィルス駆除ソフト「PC-Clillin 2000」なども同梱されている |
価格は、NorthとSouthが統合されているローコストなSiS(Silicon Integrated Systems)製チップセットを用いて、安価な製品群で知られるECSが投入してきたこともあり、初値からPCiN秋葉原で1万680円、OVERTOPで1万800円、コムサテライト3号店で1万980円といきなり格安。「サムライの誘惑」という愛称は、性能と価格で誘惑するマザーボードとして名づけられたようだが、たしかに誘惑されそうな価格である。
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