自作ユーザーに人気の高級アルミ製PCケース「WiNDyシリーズ」で知られるソルダムから、オリジナルコンパクトPC「WiNDy PHASEシリーズ」が登場した。もちろんアルミ製ケースを採用しており、デザインにも注目の一台である。
TV機能も持つコンパクトなAVマシン
まず始めにWiNDy PHASEシリーズのラインナップを紹介しておくと、
- PentiumIII-866MHz～1BGHzを搭載する「300R」
- Celeron850MHz～PentiumIII-1BGHzを搭載する「200D」
- Celeron700～850MHzを搭載する「100C」
の3モデルに分けられる。このうち100CはWeb直販専用で装備が簡略化されたビジネス用途向けモデル。200Dと300Rの違いはTVチューナ付きビデオキャプチャカードの有無である。また、すべてのモデルについて、ブラックとシルバーの2タイプの筐体色が用意されている。その中から今回紹介するのは、ブラックの筐体でPentiumIII-1BGHzを搭載したハイエンドモデル「300RB」だ。
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| 本体前面にはUSBとサウンド、後面にはIEEE1394、LAN、ビデオキャプチャとI/O関連の機能は充実している。 |
引き締まった黒の筐体が特徴的な本機だが、基本的なスペックは一般的な省スペースPCと大きくは変わらない。チップセットはi815Eで、ビデオ、サウンド、LANの各機能をまかなっているほか、HDDは60GB、メインメモリは256MBを標準搭載する。さらに、本体前面の蓋から飛び出すように現われるCD-RWドライブは16倍速書き込み対応のティアック製ドライブが用いられている。
なお、ソルダムのWeb直販では、これらの本体スペックと付属モニタを自由に変更して購入することができる。変更できる主なメニューは、 CPUがPentiumIII-866MHz／933MHz／1BGHz、メモリは128／256／384／512MB、HDDは60／80／100GBなどである。付属モニタは1024×768ドット表示に対応したアナログ接続の15インチ液晶だが、モニタレスの選択も可能(－5万2000円)。また、100Cのみ15インチCRT／17インチCRTも用意されている。
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| TVチューナカードは、アルファデータの「AD-TVK52Pro」。国内ステレオ放送にも対応する。 |
TVチューナ付きビデオキャプチャカードは、国内の音声多重放送にも対応したアルファデータの「AD-TVK52Pro」。MPEG2対応のTV表示／録画ソフトであるInterVideo「WinDVR」との組み合わせで、タイムシフト再生やiEPGを用いたTV録画予約などの機能を実現する。さらにビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 4.0 SE Basic」が付属しているので、DV編集を行うこともできる。
フロントパネルや上下部にスリットが付いたプレイステーション2に似た本体ケースは、本体上下部など一部を除いて総アルミ製で、ソルダムらしいデザインへのこだわりを感じさせる。付属のスピーカ、キーボード、マウスも同じブラックで統一されているのも大きなポイント。ただ、難点をひとつ挙げると、PCIスロットなどへの内部アクセス時に、通常のドライバだけではなく、六角レンチが必要な点。 PCIカードなどを増設する際には、あらかじめ用意しておく必要がある。
Web直販価格は液晶セットで27万8000円と、他社のコンパクトPCに比べると若干価格設定は高めとなっているが、このアルミケースのデザインにそれだけの差違を感じ取れる人も多いであろう。
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| 本機に付属するアナログ接続の15インチTFT液晶(1024×768ドット表示)。液晶表面を2重の強化ガラスで保護し、耐久性を高めているという。ただ、室内照明の写り込みが多くなる点が若干気になる。なお、本液晶は「LiveLand」の名称で単体販売も行われている(直販価格：6万9800円)。 |
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| 本体内部は比較的スペースが空いている。CPUの上部には、増設HDDを1台内蔵することが可能。また、本体前面にもファンが設置されており冷却性能には優れているが、動作音は比較的大きい。 |
| CPU | PentiumIII-1BGHz |
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| メモリ | 256MB |
| ビデオ | i815E |
| HDD | 60GB |
| CD-RW | R16倍速／RW10倍速／CD32倍速 |
| 通信 | － |
| OS | Windows Millennium Edition |
| モニタ | 15インチTFT |
| オフィスアプリ | Office XP Personal |
