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GMOとマイクロソフト、ホスティングサービス“Xteam”を開始

2001年07月30日 21時39分更新

文● 編集部 中西祥智

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マイクロソフト(株)とグローバルメディアオンライン(GMO)(株)は30日、ホスティング分野で業務提携を行ない、Office XPの情報共有サービス“SharePoint Team Service”をASPで提供するホスティングサービス“Xteam”を、同日開始したと発表した。

“Xteam”“Xteam”トップページ

“Xteam”は、企業内あるいは部門内でのファイルやスケジュール情報の共有、掲示版の利用をウェブブラウザー上で行なえるサービス。Office XPを使用していれば“SharePoint Team Service”によって、“Xteam”上のファイルをWord 2002やExcel 2002で作成・変更が行なえる。“Xteam”上のスケジュール情報やアドレス帳のデータを、Outlook 2002と同期させることも可能だという。また、“Xteam”サイトのデザインは、FrontPage 2002でカスタマイズできる。

そのほかにも、情報が更新されればメールで通知したり利用者へのアンケートが行なえ、またユーザーごとの権限の設定も行なえる。ただし、情報の検索・参照などの機能は、現在は実装していない。携帯電話などのモバイル端末からの利用も、今後の検討課題だとしている。“Xteam”はGMOがASPとして提供するため、利用者は登録さえすれば、すぐに利用できるという。

“Xteam”の利用画面
“Xteam”の利用画面。“お知らせ”、“予定表”、“共有ドキュメント”などの項目が並んでいる

GMOでは“Xteam”を、主に大企業の部門や中小企業、SOHO向けに提供する。価格は初期設定費用が8万円で月額費用が1万9800円、ディスク容量は200MBまでで、契約当たりの利用ユーザー数は無制限となっている。また、当面の間、1ヵ月間の無料サービスを実施する。

また、マイクロソフトには“SharePoint Portal Server 2001”という“SharePoint Team Service”と同じ“SharePoint”の名の付くウェブポータルサービスがあるが、同社では両者はサービスの対象が違うとし、“SharePoint Portal”は大企業向け、“SharePoint Team Service”は部門向けだと説明した。“SharePoint”という名は、同社の文書共有サービスに共通して冠するとしている。

同日開催した記者発表会で、GMOの熊谷正寿代表取締役社長は「ファイルをメールで送ったり、ドキュメントを探し回ったりといった、IT化・効率化とは程遠い環境」が“Xteam”で改善されるとした。

GMOの熊谷正寿代表取締役社長GMOの熊谷正寿代表取締役社長

マイクロソフトの阿多親市代表取締役社長は、昨年10月に発表した『Exchange 2000 Serve』やASPライセンス体系“Microsoft ASP Licensingプログラム”以来、マイクロソフトがASPについての環境を整備してきたことを説明した。そして「ASPやホスティングサービスを進めていくことで、.NETにつながっていく」と語った。今回の発表は、日本において.NETを構築していくためには、いいタイミングだとの考えも示した。

マイクロソフトの阿多親市代表取締役社長マイクロソフトの阿多親市代表取締役社長

また、阿多社長は“Active Directory”などについても触れ、「Linuxにはないサービス」であることを強調し、Windows 2000 ServerのLinuxに対する優位性を主張した。

GMOは、“Xteam”について、月間300件の受注、年間7億5000万円の売り上げを見込んでいる。また、今回の提携によって、マイクロソフトはGMOに対して、技術支援やマーケティング支援なども行なうという。

握手する両社長
握手するマイクロソフトの阿多社長(右)とGMOの熊谷社長

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