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キューブ型インテリアマシン自作編 ~予告編~

2001年06月21日 20時33分更新

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■目指せG4 Cube

 小型マザーボードを入手したら是非ともキューブマシンを製作したい。なぜなら立方体の筐体を使用する場合、当然のことながら「筐体の一辺の長さ≧マザーボードの寸法」という関係が成り立つからだ。従ってマザーボードが19cmなら19cm角のキューブPCを製作することも可能になる。ちょと無理をすれば「G4 Cube」の筐体にPCを押し込んでしまうこともできるわけだ(キラリッ)。うーん、これで行こう!!
 DOS/V機ユーザーとしては、何となくMacユーザーの高貴なエスプリが少々鼻について「G4 Cube」が発売になった時にも「ああそうですか」というような冷めた反応をしていた筆者であるが、実は心の中ではとても「G4 Cube」が欲しかった。中身が欲しいというよりも、あのキラキラ光る小さな四角い筐体にお洒落にまとまったマシンというコンセプトが羨ましかった。「いつかはあんなマシンを作りたい」と思っていたのだが、小型高性能マザーを得て今こそ夢を実現することができるのだ。

モック
ショップに展示されているG4 Cubeのモック

 実は前から狙っていたモノがある。Macを展示しているお店に行くと、やたらとたくさん置いてあるG4 Cubeのモックだ。他のパソコンでマシン本体のモックなんてものは見たこともないが、G4 Cubeに限っては「どうだいカッコイイだろ」とばかりにモックが大量展示してあるのだ。当研究所近隣の大規模量販店にもこのモックがいくつも重ねて展示されており、G4 Cubeで作られたトーテムポールもどきがそそり立っている。これは頼めば一個くらいくれるのでは? という甘い考えを抱いてパソコンショップへ向かった。



G4 Cube外観
やっぱり美しい…
モック内部
モックの内部を見てみた

■G4 Cubeモックの謎

 ショップには案の定「G4 Cube」のモックが大量展示されている。「良かったらご説明します」なんて言われても、今日ばかりは綺麗なお姉さんを避けたい気分だ。なるべく気持ちの通じそうなマニアックな感じの店員さんを捜す。

筆者「あのー、大変あつかましいお願いで恐縮ですが、G4のモックを譲ってもらえないでしょうか?」
店員「えっ…モック? それは無理ですねー」
筆者「そこを何とかお願いします。1個でイイです。有償でも結構です」
店員「いやー、実はアレは全部借り物で返さないといけないんですよ」
筆者「えっ、何処に返すんですか?」
店員「アップルにです」
筆者「???」

 周囲の人の視線が痛い。要注意人物としてチェックされた気がする。しかしアップルに返すとはどういうことだろう? どうにも諦めがつかないので他を当たってみる。秋葉原なら携帯電話のモックなども常時販売されているので、ひょとすると何とかなるかもしれない。ルール無用の電気街、アキバなら手に入らないものはない(ハズ)。しかしながら、いくら恥知らずな筆者でもさすがにMacを扱っている全店舗でお願いするのは精神的につらい。事前に当たりをつけて親切そうな某Iショップに交渉してみる。
 今度はちょっと脈ありで、店員さんが奥の方に入って行ってしばらく戻ってこない。期待に胸を膨らませながらしばし待つ。
 ……しかし何処に頼もうと譲ってもらうことはできないことが判明した。なぜもらえないかというと、「モックはあくまでアップルの所有物で借り物である」、「貸借伝票とかいうものがあってモックもしっかり在庫管理されている」、「モックは店外に持ち出さないという契約があって、もし紛失した場合は賠償責任がある」など取扱に厳しい制限があるとのことなのだ。残念ながらG4 Cubeのモックは門外不出で、万引きする(それだけは勘弁して下さいっ!!)以外には入手する方法がないらしい。それならアップル社に直談判しかないが「DOS/V機にするから下さい」とはとても頼めない。製品丸ごと一式購入して分解するという手もあるが、それでは本末転倒だ。以前、DOS/V機で「なんちゃってG4 Cube」なマシンを見付けたことはあるが、これは外見は似ているもののサイズが巨大だった。筆者の知る限り本物のG4 Cubeの筐体でDOS/V機というPCは見たことがない。ナイスなマシンができると思ったのだが…。
 ない物は作る。これぞ自作の意義だ。こうなればスッパリ諦めて、G4 Cubeを凌ぐお洒落でびっくりなマシンを作ってしまおう。

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