このページの本文へ

Libretto L1/060TNCM

Libretto L1/060TNCM

2001年06月21日 20時31分更新

文● 鈴木雅暢

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

まずまず実用的な駆動時間
ベンチマーク

 ベンチマークの結果は、下に掲載したとおり。ASCII Lab.製のアプリケーションベンチマークを使用してパフォーマンスを計測したが、Crusoeはハードウェア的にはPentiumIIIなどと互換性がなく、メインメモリに常駐するCMS(コードモーフィングソフトウェア)でx86命令をVLIW命令に変換して実行する方式のため、こういった処理(ベンチマークテスト)ではどうしても数値が低く出てしまう。この結果がそのまま体感速度を表すものとは言えない。

 では体感での操作性はどうかというと、ビデオチップにSavage IX/8を搭載している割には画面描画が緩慢な印象。特にウィンドウを開く時やアプリケーションの起動時にワンクッション入る感じがするが、アプリケーションの使用感自体は、LongRunモードでも超低電圧版Mobile PentiumIIIを搭載したモバイルノートと比較しても特に見劣りはしない。ただ、MP3を再生しながらWebブラウジングや他のアプリケーションを操作するなどといった作業を行うと、(高速モードでも)画面描画が目に見えてスローダウンするなど、全体的に非力さを感じるのは否めない。

 また、バッテリベンチマーク実施時の環境だが、CPUモード以外の省電力設定に関しては、液晶の輝度をすべてのバッテリ残量で「2」に設定した以外の省電力設定は使用していない。LongRunの効果があまりないのは、常にマシンに負荷をかけた状態での駆動時間を測定しているためで、通常の利用ならばこういったことはないはずである。高速モードで1時間44分という結果だが、これはほぼ最大に負荷をかけた状態での数値なので、2.5~3時間程度は使用可能だろう。フォームファクタの違いもあってIntelのCPUを搭載したノートPCとは搭載バッテリの容量で2倍以上の開きがあるため単純な比較はできないが、小さいバッテリ容量でも実用的な時間駆動できるという点は実証できている。

ASCII Lab. Application Benchmark

ASCII Lab. Battery Benchmark

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン