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日立、受動型のモバイル情報端末『Waterscape』を試作

2001年06月08日 18時39分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所は8日、同社のデザイン研究所において“簡単で、直感的なインターフェース”を実現するために本体の外表面から一切のボタンを排除した情報端末のワーキングモックアップ『Waterscape』を試作したと発表した。

『Waterscape』のワーキングモックアップ
『Waterscape』のワーキングモックアップ

同社では、20代前半の男女では情報の取得が受動的に行なわれている傾向がみられることから、受動型情報端末に特化したインターフェースとデザインの開発に着手したという。試作した『Waterscape』は、“深海に漂う情報の泡を舷窓からながめるような別世界感”をイメージしたもので、円盤状の本体に、丸い窓(ディスプレー)が付いた形状となっている。本体内にはX軸とY軸の角度の変化を検出できる加速度センサーを内蔵する。

インターネットなどでパソコンに配信された情報は、パソコンからクレードル(データ転送用充電器)経由でWaterscape本体に転送され、泡形状に加工されて窓に表示される。本体を傾斜させることで泡が移動し、見たいコンテンツ(泡)が中心にきたときに水平にすれば、泡が浮き上がってきて窓にぶつかり、はじけてコンテンツが自動的に表示される。操作コマンドにはジェスチャーを採用。たとえば、コンテンツの終了は“Shake”(振る)ことで指示する。

同社では、単なる情報端末でもなく、遊びを目的としたゲームでもなく、ゆったりと楽しみながら最新の情報に接することができるインターフェースを実現することが可能になったとしている。

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