手軽に使える初心者向きフィルムスキャナ
スキャン結果1。35mmフィルムからのスキャン。元画像は2472×1704ドットだが、640×441ドットにリサイズしている。 |
本体の電源を切った状態から電源を入れ、CyberViewを起動してプレビューを行うと、まずは光源のウォーミングアップとキャリブレーション(調光)を行ってからプレビュースキャンが始まる。LED光源だけにウォームアップは比較的高速で、実際に計ってみると約50秒でプレビューが完了した。1800dpiのフルスキャンでも約60秒(アプリケーションに読み込まれるまでの時間)と、他社のスキャナ製品と比べてもとくに遅くはない。
読み取った画像に関しては特に問題はなく、解像感もしっかりとしている。ただし、自動ガンマは比較的色合いが濃いめになる傾向にあるので、濃過ぎると感じる人はガンマを浅めに設定しておくとよいだろう。
スキャン結果1の中央部を480×640ドットにトリミングした。色が濃くスキャンされたため若干暗部がつぶれ気味だ。 |
ニコンやキヤノンなど、高機能フィルムスキャナの新製品が登場してきたばかりだが、PC本体に加えてデジタルカメラの低価格化が進む現在にあっては10万円という価格は少々高く感じる人もいるだろう。比較的低価格なフィルムスキャナには日本HPの「PhotoSmart S20」(6万9800円)や、ミノルタの「Dimage Scan Dual II AF-2820U」(6万4800円)などがあり、店頭では実売4万~5万円程度で購入できる。PhotoSmart S20はサービスサイズの写真(紙焼き)を、Dimage Scan Dual IIはオプションでAPSフィルムをスキャンできるという特長もあるが、PrimeScan1800iの低価格さ(実売2万5000円前後)にはかなわない。デジタル化を手軽に行いたい銀塩カメラユーザーの最初のフィルムスキャナとしてお勧めしたい製品だ。
スキャン結果2。元画像は1704×2472ドットを、441×640ドットにリサイズしている。 |
スキャン結果2の中央部を480×640ドットにトリミングし、Photoshopで色調補正をかけたもの。髪の毛の部分などの黒つぶれはあるが、解像感は良好だ。 |
撮像素子 | リニアアレイカラーCCD |
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光学解像度 | 1800dpi |
階調表現 | RGB各12bit |
対応原稿 | 35mmフィルム(ストリップ/スライドマウント) |
プレビュースキャン | 約17秒 |
本スキャン | 約70秒 |
インターフェイス | USB |
対応OS | Windows 95/98/Me/2000(プリインストール機のみ)、 Mac OS 8.5以降 |
本体サイズ | 166(W)×268(D)×66(H)mm |
重量 | 750g |
電源 | 付属ACアダプタ |
価格 | 2万9800円 |