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CCNA

資格通信

2001年06月15日 02時28分更新

文● NETWORK MAGAZINE 編集部

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IOSイメージをTFTPサーバからアップグレードするコマンドは次のうちどれか。

  • A Router>copy tftp nvram
  • B Router(config)#copy tftp nvram
  • C Router#copy tftp flash
  • D Router(config)#copy tftp flash

 IOS(Internetwork Oparationg System)は、シスコのルータやスイッチで使われている独自OSである。CCNAでは、IOSについての問題も多く出題される。IOSでは、端末やTelnet接続からCLI(Command-Line Interface)を利用してルータやスイッチを構成する。CLIには、ユーザーモード(ユーザーEXECモード)と、特権モード(特権EXECモードまたはenableモード)の2つのEXECモードがある。ユーザーモードよりも特権モードの方が使えるコマンドが多く、管理者は通常この特権モードを使用する。

 さらに特権モードからは、ルータを構成するための「グローバルコンフィギュレーションモード」に切り替えることができる。このモードでは、ルータやスイッチ全般に関する設定を行なう。なお、ユーザーモードからグローバルコンフィギュレーションモードに切り替えることはできない。

 それぞれのモードでは、コマンドプロンプトが異なる。図2にこれら3つのモードに切り替えるためのコマンドと、コマンドプロンプトを示した。CCNA試験では、入力するコマンドだけでなく、どのモードでコマンドを入力するかを解答する必要があるので覚えておいてほしい。

図2●CLIのモード図2●CLIのモード

 さて、シスコのルータやスイッチは、図3のような構成になっている。NVRAMは不揮発性メモリで、ルータやスイッチの構成情報が格納されている。NVRAM内の構成情報は、起動時にRAMへ読み込まれる。フラッシュメモリも不揮発性メモリで、IOSイメージと呼ばれるIOSそのものの実ファイルが圧縮された形で格納されている。フラッシュメモリ内のIOSイメージは起動時に圧縮解除してRAMに読み込む(Cisco2500などの一部機種ではフラッシュメモリ内のIOSイメージをそのまま使用する)。

図3●Ciscoのルータ、スイッチの内部構成
図3●Ciscoのルータ、スイッチの内部構成

 問題は、IOSイメージをTFTPサーバからフラッシュメモリにコピーするコマンドを、どのモードで入力するかを問うものである。それには“copy tftp flash”コマンドを使用する。このコマンドは特権モードで入力するので正解はCとなる。

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