日本アイ・ビー・エムの「ThinkPad i Series s30」は、ThinkPad i Series 1124(ThinkPad 240)の後継機的存在のモバイルノート。だが、それだけのPCでないことは製品写真を一見していただければおわかりだろう。まさにIBMらしい、意欲的な仕掛けが多数施されたモバイルノートに仕上がっている。試作機ではあるが、いちはやく入手することができたので、その魅力をたっぷりの写真とともにお伝えしよう。
所有欲をかき立てるアグレッシブなスタイル
ボディからはみ出すオーバーハング・キーボード
筐体から張り出して実装されている「オーバーハング・キーボード」。キーピッチは18.25mm、X20/1620(18.5mm)と240/1124(18mm)のちょうど中間。カーソルキーの両側にあるのは、Webブラウザの「戻る」「進む」に対応したキー。ファンクションキーがグレー、Enterキーがブルーになっているのは「デザイン・アイデンティティ」とのこと。 |
また、ポインティングデバイスには「拡張版TrackPoint」を採用。ThinkPad X20(ThinkPad i Series 1620)で使用されているものと同じスクロールボタンを備えており、これまた2ボタンのみだったThinkPad 240より優れている。パームレストはやや狭いものの、それを補うために、本体底面に回転してチルトスタンドとなる「スウィングバック・フィン」を本体背面のバッテリ上部に装備、机の上をパームレストの一部として使えるよう工夫されている。
天面のカラーはミラージュ・ブラックと呼ばれる光沢のある黒色。鏡のような非常に高い平面性を持つ。 |
天面素材はマグネシウム配合のアルミニウム、パームレスト部分はCFRP、底面はマグネシウムと、3種類の素材が使い分けられている。 |