パソコンの売れ筋ランキングでも常に上位にあるソニーのPCシリーズVAIO。同社の誇るAV機能の統合もさることながら、その洗練されたデザインが人気の的になっているのも事実だ。しかし、価格的には決して安くはない。それでも欲しい。いわゆる憧れのマシンといったところだろうか。そんなVAIOに末っ子が生まれた。それがPCV-J10である(写真1)。
写真1 VAIOシリーズの末っ子PCV-J10 |
このPCV-J10にTurboLinuxのホッカホカの最新版であるWorkstation 日本語版 6.0をインストールしてみよう。
●PCV-J10の仕様
このPCV-J10、いわゆるエントリーモデルとしては若干高めの価格設定なのだが、その分満足度は高い。主な仕様は表1を参照してほしい。
項目 | 仕様 |
---|---|
CPU | Celeron 500MHz |
メモリ | 64MB |
ビデオ | i810チップセットに統合。メモリはメインメモリからシェア |
ハードディスク | 約10Gバイト(約4Gバイトと約6Gバイトに分割) |
CD-ROMドライブ | 最大40倍速 |
キーボード | PS/2 |
マウス | PS/2、ホイール付き |
i.LINK | S400(6ピン)端子×2 |
サウンド | Aureal Vortex(AU8810)オンボード |
モデム | Lucent Winmodem、56Kbps(V.90/K56flex) |
項目 | 仕様 |
---|---|
大きさ | 15型 |
CRT | FDトリニトロン管 |
最大解像度 | 1280×1024(60Hz) |
走査周波数 | 水平30-70KHz、垂直48-120Hz |
●Linuxインストール時の注意点
PCV-J10にLinuxをインストールする際に、いくつかあらかじめわかっている注意点がある。
ハードディスクは、都合のいいことに、約10Gバイトのドライブが、約4Gバイトと約6Gバイトの領域に分割されている。6Gバイトのほうを丸まるLinuxに使わせてもらおう。
このマシンがVAIOシリーズである証ともいえるのがi.Linkカードだ。しかし、これは、現在のディス トリビューションでは、サポートされていない。
また、搭載されているモデムも、残念ながらサポートされていない。モデムが使えないとなると、インターネットにどうやってつなぐか? ここでは、ISDNを使うという前提で、シリアルポート(COM1)にTAをつなぐことにしよう。外付けモデムを使う場合も同じように設定して使うことができる。
サウンドカードは、Aureal Vortex(AU8810)だ。本誌4月号の「マルチメディアLinuxで遊ぼう」でこのチップのサウンドカードを利用している。実は、サウンドのインストールは若干のスキルが必要になる。入門したてのユーザーには、ちょっと荷が重い。本特集を読み、力をつけてから挑戦してみてほしい。ちなみに、4月号のバックナンバーは在庫僅少なので、早めにゲットしておこう(笑)。