i810チップセットのビデオチップはXFree86 3.3.6でサポートされ始めた。そのi810用ドライバでは、agpgartというモジュール(ドライバのようなもの)が別途必要である。このモジュール自体はすでに用意されているが、デフォルトでは読み込まれない。そこで、このモジュールを起動時に組み込まれるように設定する。
●まずログイン
さて、インストールプログラムでのインストールを終えた。画面上には何やら文字が表示されている。
画面をよく見てほしい。「localhost login:」と表示されているはずだ。その右にアンダーラインのカーソルが点滅している。
キーボードから「root」と管理者ユーザー名をタイプしてEnterキーを押そう。
すると、次 の行に「Password:」と表示され、やはりアンダーラインカーソルが点滅する。そこで、先ほどのインストール時に「ルートパスワード設定」で設定したパスワードをキーボードから入力して、最後にEnterキーを押す。パスワードの入力を間違えたり、あまり時間がかかり過ぎると、「Password:」表示が消えてしまう。そのときは、「root」の入力からやり直しだ。
正しくパスワードを入力すると、1~2行のメッセージが表示され、今度は「[root@localhost /root]」と表示され、その右にカーソルが点滅しているはずだ。この表示をコマンドプロンプトと呼ぶ。
●viで設定ファイルを書き換える
いきなり大胆だが、viというプログラムを使う。viについては、特集2でも初歩的な使い方を紹介しているが、ここでは限られた機能しか使わないので、指示どおりキーを打ってほしい。
まずは、以下のようにキーを打って最後にEnterキーを押す。
vi /etc/modules.conf
すると、画面3のように変わる。
画面3 viで/etc/modules.confを開いた |
もし、この画面のようにならなかった場合は入力を間違えている。また、コマンドプロンプトが表示されたならば、もう一度慎重にキーを打って入力しよう。また、「~」はたくさん表示されているが、画面のような英文の文字が何も表示されない場合は、キーボードから、
:q!
とキーを打ち、最後にEnterキーを押す。そうすれば、コマンドプロンプトの画面に戻るはずだ。
さて、うまく画面3のようになったら、画面をよく見てほしい。左上に白い四角が点滅しているのがわかるだろう。これがカーソルである。現在カーソルは1行目にあり、2行から何やら英文が書かれている。
↓キーを2回押し、カーソルを3行目の先頭の「#」の部分に移動する。「alias」という文字列の直前の「#」だ。
そうしたら、Xキーを1回だけ押す(小文字のxを入力する)。そうすると、先頭の「#」が削除される。
「#」が削除できたら、Shiftキーを押しながら、Zキーを2回押そう(大文字Zを2つ入力)。画面が変わって、コマンドプロンプトに戻るはずだ。 設定が完了したら、コマンドプロンプトに以下のように入力してEnterキーを押す。
shutdown -r now
これでLinuxが再起動し、変更した設定が有効になる。
●再びX Window Systemの設定
再起動したら、もう一度ログインして、今度はX Window Systemの設定の続きをする。コマンドプロンプトから次のように入力しEnterキーを押す。
kon
画面が一瞬消えるが、見た目はさほど変わらない。それでいいのだ。そうしたら、次のように入力しEnterキーを押す。
turboxcfg
画面4 TurboXconfigが起動する |
ようやく設定オプション画面に戻ってきた(画面4)。さて、リストから「Test X Configuration」を選択しEnterキーを押す。X Window Systemが起動し、サンプル画面が表示されるはずだ。マウスで[Quit]ボタンをクリックして、設定画面に戻る。
そうしたら、リストから「Change Login Method」を選択してEnterキーを押す。[グラフィカルログイン]ボタンを押す。問題なく設定変更された旨のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンを押すと、設定オプション画面に戻る。
最後にリストから「Write Configuration」を選択しEnterキーを押す。終了のメッセージが表示されるので[OK]ボタンを押す。
これでインストールはおしまいだ。shutdown -r nowと入力して、もう一度Linuxを再起動しよう。