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ビーイングと米MP3.com、音楽ウェブサイト“japan.mp3.com”を開設

2001年04月10日 19時54分更新

文● 編集部 今井睦俊

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ビーインググループと米MP3.com社は10日、都内で記者発表会を開催し、両社が業務提携を締結し、日本国内のアーティストに関する音楽情報サービス“MP3.com Japan”の提供を、同日に開始したと発表した。併せて、米MP3.comの音楽ウェブサイト“MP3.com”の日本語サイト“japan.mp3.com”を、同日に正式に開設したと発表した。記者発表会には、米MP3.comのマイケル・ロバートソン(Mickel Robertson)会長、ビーインググループの中島正雄代表が出席した。

米MP3.comのマイケル・ロバートソン会長
米MP3.comのマイケル・ロバートソン会長
ビーインググループの中島正雄代表
ビーインググループの中島正雄代表

“MP3.com Japan”は、インターネットを用いた楽曲データの試聴/ダウンロード、CDのオンライン販売、音楽ニュースの配信などの各種サービスを、両社が提携して、日本国内のユーザーに向けに提供するというもの。具体的なサービスとして、米MP3.comの音楽ウェブサイト“MP3.com”の日本語版“japan.mp3.com”を開設し、共同で運営する。同サイトの運営では、ビーインググループがアーティスト/ユーザー向けにサービスを提供し、MP3.comが技術面で責任を持つという。米国と日本にそれぞれ設置したサーバーは、アジア・グローバル・クロッシング社が敷設したブロードバンドIPネットワークで結び、太平洋をまたいでサイトを運営するとしている。提供するサービスは、楽曲の試聴サービスのほかに、ユーザーがアーティストの楽曲を紹介する“ステーション”、選択したジャンルの音楽情報を電子メールで受信できる“メッセンジャー”、電子グリーティングカードの送信を行なえる“ミュージックグリーティングカード”など。そのほか、有料サービスとして、楽曲データを注文時にライトワンスCDに書き込んで販売する“DAM(Digital Automatic Music) CD”、推薦する楽曲データを電子メールで毎月配信する“月極めストリーミング”などを用意した。

“japan.mp3.com”のトップページ
“japan.mp3.com”

米MP3.comは、ビーインググループが音楽の企画/制作/原盤/出版/管理/流通などで古くからの実績があり、有力なアーティストを傘下に持っているため、今回の提携に踏み切ったとしている。米MP3.comのロバートソン会長は、記者発表会の中で、「日本の音楽市場は、米国に次ぎ世界で2番目の規模であるが、言葉の壁があったため、MP3.comへの日本からのアクセスが極端に少なかった」と述べ、「日本国内のアーティストとファンを結ぶため、japan.mp3.comを開設した」と挨拶した。また、ビーインググループの中島正雄代表は、音楽ウェブサイトは、雑誌などの“印刷媒体”とラジオなどの“電波媒体”が融合した媒体として位置付けられ、音楽配信ビジネスよりも、「CDのプロモーションツールとして期待している」と述べた。ビーインググループに所属するアーティストのほかに、他社のアーティストの参加も広く求めるとしている。

記者発表会のデモでは楽曲データを再生
記者発表会のデモでは楽曲データを再生

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