先月19日にFSB 266MHz版が登場したAthlonに1.33GHz版も姿を現した。今までクロックではPentium 4の後塵を拝してきたが、1.3GHzを超えたことでついにPentium 4の尻尾をつかんだ格好だ。また、Duronにも900MHz版が登場している。
こちらは同時に入荷となった、Duron最速の900MHz |
Athlon-1.33GHzのマーキングは“A1333AMS3C”となっており、すでに登場しているFSB 266MHz版Athlon-1.2GHzと同じく駆動電圧は1.75V。クロックはFSB設定クロック133MHz(DDR 266MHz)×10倍の1.33GHzとなる。
一方、Duron-900MHzのマーキングは“D900AUT1B”。AMDのデータシート(2001年1月版)によればDuronのラインナップは600~850MHzとなっており、同製品はラインナップにない新製品ということになる。ただし、駆動電圧が1.6Vであるなど、現行製品であるDuron-850MHzと基本仕様は同じものだ。
注目のL1は今回もクローズ。いよいよ「FSB 266MHz版の高クロックAthlonは単なる選別品?!」という気がしてくる。ちなみにDuron-900MHzのL1はオープンだった。 |
以前よりAMDは周波数でAthlonとDuronをセグメント分けしてきた。現在の区分は、Athlonが900MHz以上でDuronは850MHz以下。しかし今回のDuron-900MHzで、Athlon-900MHzは市場から消えていくことが予想される。GHzはAthlonで、MHzはDuronで、といったところか。
今回、入荷が確認できたのは高速電脳のみ。価格はAthlon-1.33GHzが3万9800円、Duron-900MHzが1万6800円となっているが、ともに1個ずつ。すでに売約済みだという。なお「次回入荷は未定だが、来週か再来週にはまた入ってきそう」(高速電脳)とのこと。コムサテライト各店は今週末に入荷予定だとしている。
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