キヤノン(株)は、既存のカラーインクジェットプリンター『WonderBJ F850』(価格5万9800円)を、『同 F860』(価格5万4800円)と同等になるようアップグレードできる『WonderBJ F850アップグレードキット』を8日に発売する。
『WonderBJ F850アップグレードキット』。価格は5000円。BCI-6系インクは1色1000円なので、このキットはかなりお買い得だ |
F850は、BCI-5系インクを利用していたのに対し、F860はBCI-6系インクを利用している。そのため、F850ユーザーから“BCI-6系インクを使いたい”との要望が多数寄せられたため、今回アップグレードキットの発売に踏み切ったという。
F850アップグレードキットは、BCI-6インク6色分(Y/M/C/PM/PC/Bk)と、バージョンアップ用ドライバーCD-ROM、BJ Solution Disk、マニュアル類、“F850 Upgraded”というロゴが入ったアップグレードエンブレム、プロフォトカード(L判)×5枚のセットになっている。価格は5000円。
アップグレード手順は、F850アップグレードキットを購入後、インクタンクを全色BCI-6に交換し、現在使用しているF850ドライバーをアンインストールして、F850アップグレード対応ドライバーをインストールする。その後プリントヘッドのリフレッシングを行なえば完了となる。
アップグレード後は、F860と同等のパフォーマンスとなる。まず耐光性が向上、プロフォトペーパーを利用すれば額縁で25年間保存できるという。また、画質も向上、さらにキヤノン純正のフチナシ写真用紙シリーズへの印刷が可能となる。
なお、F850アップグレードキットを購入しなくても、同社サイトからF850(BCI-6対応)バージョンアップ用ドライバーをダウンロードし、BCI-6インク全色(6色)を購入すればアップグレードが可能。この場合もインクタンクを全色交換し、使用中のF850ドライバーをアンインストールして、F850バージョンアップ用ドライバーをインストール、プリントヘッドをリフレッシングすればアップグレード完了となる。ただし、フチナシ写真への印刷はF850アップグレードキットに同梱されるソフト『PhotoRedord』を使用することで可能となるため、ドライバーダウンロード/インク購入でのアップグレードではフチナシ写真用紙へは印刷できない。
F850(BCI-6対応)バージョンアップ用ドライバーは、同社ウェブサイトで本日よりダウンロード可能。