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キヤノン、バブルジェットプリンター『BJ F850』などプリンター7製品を発表

1999年10月07日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は、インクジェット式プリンター『BJ F850』などプリンター6製品と、デジタルカメラをプリンターに取り付けるアダプター1製品を発表した。BJ F850では4pl(ピコリットル)の超極小インクドロップを実現、新開発の1/6濃度インクを使用することでドットの大きさは0.67pl相当と、粒状感ゼロの画質を達成したという。

写真画質を追求したBJ F850

BJ F850。今回、シリーズのデザインを一新した
BJ F850。今回、シリーズのデザインを一新した



BJ F850は高画質化を追求した、同社『Wonder BJ』シリーズの戦略モデル。新型ノズルとインクの開発で粒状感を極限までなくし、写真画質を実現したというA4カラープリンターだ。

印刷解像度は1200×1200dpi。印刷ヘッドは6色×256本、計1536本のノズルを搭載し、超極小の4plのインクドロップを達成したという。また新開発の1/6濃度インクを採用したため、インクドロップ0.67pl相当、解像度1800dpi相当の表現を実現したという。光沢性と発色を改善した新開発の『プロフェッショナルフォトペーパー』と組み合わせ、さらに高画質の出力が得られる、としている。同社では、「ドットの可視限界の1plを超えた、粒状感ゼロの印刷が可能になった」と話している。印刷スピードはA4カラーフルイメージで約3分。印字速度はA4モノクロ、カラーとも毎分3枚となっている。

インターフェースはパラレル、USBの両方に対応。オプションのカラースキャナーカートリッジ『IS-52』(オプション、1万円)を使用して、最高600dpiのスキャニングも可能になる。

サイズは幅450×奥行き333×高さ205mm、さ5.9kg。発売は10月9日で、価格は5万9800円。

スピード、画質のバランスをとったBJ F6100/F610

A3対応のBJ F6100
A3対応のBJ F6100



『BJ F6100』『BJ F610』は、高画質を達成しながらスピード、経済性を備えたスタンダードモデルとの位置付け。BJ F6100はA3対応、BJ F610はA4対応となっている。

A4対応のBJ F610
A4対応のBJ F610



印刷解像度は1440×720dpiで。使用インクは3色と黒のデュアルカートリッジ仕様となっている。印字スピードはA4モノクロで毎分9枚、カラーで毎分6枚と前モデルに比べそれぞれ1枚ずつ向上した。カラースキャナーカートリッジ『IS-32』(オプション、1万円)も使用可能。インターフェースはパラレルとUSBを備えている。

サイズはBJ F6100が幅574×奥行き328×高さ205mm、重さ約6.8kg。BJ F610が幅475×奥行き280×高さ200mm、重さ約5.9kg。発売はBJ F6100が10月20日で、価格は6万9800円。BJ F610が10月9日の発売で、価格は5万4800円。

低価格モデルのBJ F300

BJ-F300
BJ-F300



A4プリンター『BJ F300』は、BJ F610の低価格モデルという位置付け。インクカートリッジをシングルにしたことで、低価格と小型化を実現したという。

印刷解像度は1440×720dpi。3色+黒インクのシングルカートリッジを使用し、印字速度はA4モノクロで毎分9枚、カラーで毎分4枚。パラレル、USBのデュアルインターフェース対応となっている。またカラースキャナーカートリッジ『IS-32』を使用してスキャニングにも対応している。

サイズは幅418×奥行き306×高さ169mm、重さ約3.6kg。発売は10月9日で、価格は4万4800円。

携帯性を重視したBJ M70/M70PW

コンパクトなサイズのBJ M70
コンパクトなサイズのBJ M70



『BJ M70』『BJ M70PW』はモバイル向けに用途を絞り、携帯性を重視したA4コンパクトプリンターだ。本体カラーにブラックを採用したBJ M70と、パールホワイトのBJ M70PWの2製品が発売される。

ハードウェアは同じながらパールホワイトカラーのBJ M70PW
ハードウェアは同じながらパールホワイトカラーのBJ M70PW



解像度は720×360dpiで、印字速度は高速モード、A4サイズのモノクロで毎分5枚、カラーで毎分2枚となっている。インターフェースはパラレル、USBのほか、モバイル機器向けとしてIrDA、IrTRAN-P、ASKの赤外線通信に対応する。

サイズは幅300×奥行き157.6×高さ57mm、重さ約1.4kg。発売はBJ M70が10月20日、BJ M70PWが11月中旬の予定で、価格は両製品とも4万4800円。

PCレスでデジカメ画像出力を可能にするBJ A10

デジタルフォトアダプター『BJ A10』は、同社のプリンターにパラレルポート経由で接続し、パソコンなしでもデジタルカメラで撮影した画像の出力を可能にするアダプターだ。BJ F850/F610/F600/F300に対応する。

PCカードスロットを備え、PCカードとコンパクトフラッシュ、スマートメディア、日本IBMのマイクロドライブ、メモリースティックが利用できる。画像ファイルはJPEG、TIFFなど主要形式に対応、自動画像補正機能も搭載。また年賀状、アルバムなど約200種類のテンプレートを内蔵している。操作は本体のパネルを使って行なうが、家庭用テレビ出力機能を持っているため、テレビで画像を確認しながらの作業が可能だ。また有線のリモコンも付属する。

サイズは幅48×奥行き187×高さ140mm、重さ0.8kg。11月中旬の出荷を予定し、価格は2万4800円。

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