シスコシステムズ(株)と慶應義塾大学(慶応大学)は21日、包括的なアライアンスを結ぶことで同意したと発表した。
これは、従来からキャンパスのネットワーク構築と、ネットワークエンジニアの育成プログラムを通じて慶応大学をサポートしてきたシスコとの間で、ネットワーク機器の提供ならびに保守、運用、ネットワーク技術者の育成を目指す“シスコ・ネットワーキングアカデミー”の提供、さらに最先端技術に基づく共同実証試験を行なう包括的なアライアンスを締結したもの。
シスコと慶応大学は共同で春以降、最先端のハードウェア、ソフトウェアの稼動を目的とした検証・研究を行なう。使用する機器類はシスコが無料で貸与する。これによりシステムを実環境で活用するための研究を進めることが可能になるとしている。
今回のアライアンス締結で、慶応大学は時代に即した人材教育と社会に貢献する即戦力の輩出を実現できるほか、教育研究における情報インフラの構築・運用技術支援を得ることで、最新の環境を学内のみならず広く社会に提供できるとしている。シスコはIP-VPNなどの最新機器およびテクノロジーの共同研究により事例検証を行なうことができ、さらに同大学をリファレンスとして大学マーケットにおけるシスコ製品、ならびにソリューションの導入を提案できるとしている。