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沖電気とマイクロソフトが、コンピュータテレコミュニケーション分野で業務提携

2001年02月21日 21時44分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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沖電気工業(株)とマイクロソフト(株)は21日、コンピュータとテレコミュニケーションを融合したコンピュータテレコミュニケーション(CT)分野で業務提携を行なうことで合意したと発表した。

沖電気の篠塚社長(左)と、マイクロソフトの阿多社長(右)

今回の提携に伴い、沖電気はCT関連製品、システムの開発を行なう。第1弾として、Windows 2000 ServerおよびMicrosoft Exchange 2000 Server対応のオープンCTI(Computer Telephony Intergration)製品『CTstage』の新製品を開発、今春発売する。また、Microsoft .NETに対応したCTstageの開発も行なうという。

さらに、同社のPBX(Private Branch Exchange)製品『IPstage』『Discovery 2000』『CTiOX』を、CTstageやWindows 2000、Exchange 2000と連携させ、構内PHSや多機能電話機などの利用も含めたCTシステムを提供するという。一方マイクロソフトは、沖電気の上記製品やシステム開発において技術支援と開発支援を行なう。また、沖電気は、上記製品やシステム開発と技術支援を行なうため、総員100名のプロジェクトチームを編成する。

さらに、技術センターやデモ環境を設置、マイクロソフトのECL(Enterprise Computing Lab)に技術センターとデモ環境を用意し、提案活動と検証を行なう。また沖電気の虎ノ門ショールームにもデモ環境を設置するという。また両社はそれぞれのパートナー企業に対し販売および技術的支援を行なうほか、共同マーケティングも実施する。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、沖電気の代表取締役社長である篠塚勝正氏は、「今回の提携は、“ネットワークソリューションの沖電気”の実現に向けての第1歩。CTで新しいコミュニケーションスタイルを実現させたい。今回のCT製品は企業、キャリアからISPまで幅広く対応させる。ナレッジワーカーのためのCTの実現し、CT市場においてトップシェアを確保したい。マイクロソフトと提携することで、ブロードバンドに対応したのCTソリューションを提供できるほか、Microsoft .NETの最新技術を取り込んだCTstageを開発することでロングレンジのCTプラットフォームを提供できる」と説明した。

また、マイクロソフトの代表取締役社長である阿多親市氏は、「現在のビジネスにおけるコミュニケーションは、コンピュータと電話を別々に利用しており、コミュニケーションの分断が起きる。業務のフロー化もしにくい。ビジネスのスピードを止めないコミュニケーション方法がCTだ。今回の提携は両社で開発したCTの幕開けであり、さまざまなデバイスで提供されているサービスを融合することで本格的なCTを提供できる」としている。

篠塚氏は2004年のCT市場規模は2500億円としており、今回の提携により市場の40%のシェアを獲得したいとしている。

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