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メトロワークス、GAMECUBE用ゲーム開発ツールを発売

2001年01月24日 20時47分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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メトロワークス(株)は24日、任天堂(株)が7月に発売する次世代ゲーム機『NINTENDO GAMECUBE』用の統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)『CodeWarrior for NINTENDO GAMECUBE Release 1.0』を2月1日に発売すると発表した。

『CodeWarrior for NINTENDO GAMECUBE Release 1.0』の画面

CodeWarrior for GAMECUBEは、C/C++対応のGAMECUBEゲーム開発環境。インテリジェントエディターやソースコードブラウザー、プロジェクトマネージャー、自動メイクシステム、バージョン管理システムなどの機能を搭載した統合開発環境『CodeWarrior IDE』、『CodeWarrior C/C++最適化コンパイラ for GAMECUBE』、『CodeWarrior アセンブラ for GAMECUBE』、『CodeWarrior リンカ for GAMECUBE』、『CodeWarrior ソースレベルデバッガ for GAMECUBE』で構成されており、統合環境でエディット、コンパイル、リンク、デバッグといった一連の開発作業を行なえる。コンパイラは、GAMECUBEのCPU“Gekko”に最適化されたコードを生成できる。

GAMECUBEのOS自体がCodeWarriorを利用して開発されているため、OSとシームレスに統合できるソフトを開発できるという。また、サードパーティー製のエディターやコンパイラ、デバッガをプラグインとして組み込むことも可能。CodeWarrior for GAMECUBEを他のゲームプラットフォーム用のCodeWarriorと同じ開発マシンにインストールして利用できる。

対応OSはWindows NT4.0。価格は34万5000円。2月1日に受注を開始し、2月26日に出荷を開始する。なお、特別価格25万8000円で製品を提供する発売キャンペーンを4月末まで実施する。また、任天堂が提供する開発キット『NINTENDO GAMECUBE SDK』に、60日間試用できる『CodeWarrior for GAMECUBE評価版』が同梱されるという。

CodeWarriorを利用したデバッグのデモ。開発用のGAMECUBE(実機)とPCを接続して行なわれた

同社は、GAMECUBE専用のパフォーマンス分析ツール『CodeWarrior Analysis Tools For NINTENDO GAMECUBE』も第2四半期にリリースする。CodeWarrior for GAMECUBEと、この分析ツールを併用することで、開発したゲームプログラムのボトルネック(パフォーマンスが低い部分)を容易に発見できるという。さらに同社は、ゲーム開発者が独自のパフォーマンス分析ツールを作成できるツール『CodeWarrior Analysis Tools』も提供するとしている。

米メトロワークス社社長兼CEOのDavid Perkins氏

本日同社内で行なわれた発表会で、米メトロワークス社社長兼CEOのDavid Perkins(デビッド・パーキンス)氏は、「メトロワークスはコンシューマーエレクトロニクスにフォーカスした製品を提供している。CodeWarriorユーザーは現在ワールドワイドで40万人だ。今回GAMECUBE用のCodeWarriorを提供する。GAMECUBE OSはCodeWarriorで開発されているため、OSとシームレスなゲームを開発できるだろう。デバッグスピードもアップしている。ゲームデベロッパーがゲームを効率よく開発できるような統合開発環境を提供する」と語った。



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