BabyATフォームファクタのマザーボードは絶滅寸前、買い換える選択肢は大変少ない。そう嘆いてる読者にまたまた朗報が届いた。今回も数々の珍マザーボードを輩出する“Tomato”ブランドのZIDAからだ。もちろん、今回も入荷しているのはBabyATマザーボードを多く扱っているソフトアイランド秋葉原店である。
今回新たに登場したマザーボードは2種類。どちらもZIDAのトレードカラーであるオレンジのヒートシンクがNorthBridgeに装着されているのが特徴的だ。
配列の美しさが目を引くSiS630E搭載マザーボード
「V630E」。基板上の配列がなかなか美しい。ATキーボードコネクタさえなければ、MicroATXマザーボードといっても通用しそうだ |
1つめは「V630E」。Socket370マザーボードだ。“SiS630E”統合チップセットを搭載しており、ビデオ機能・サウンド機能・Ethernet機能も装備するなど、至れり尽くせりである。IDEはUltraATA/66対応。メモリにはSDRAMが使用でき、PC133/PC100/VC SDRAMをサポートする。
バックパネルはATのキーボード端子のみ。そのため、ビデオ出力やRJ45、サウンド入出力などの端子類はハーネスで別途用意され、背面の拡張スロットへ装着するスタイルとなっている。拡張スロットを塞いでしまうわけだが、これだけの機能があれば、拡張スロットをいっぱいに使うことはまずないだけに、大きな問題ではないだろう。サイズは220×220mmで、価格は9680円。
ビデオ出力やらRJ45やらといったハーネスなど。こういうものが箱にたくさん入っているのはいかにもATマザーボードだ |
i810のBabyATマザーボードをさらに安価に
もう1つは「T810B-CU」。こちらは昨年の12月28日に登場したSlot1/Socket370両対応マザーボード「T810B-SE」の廉価版にあたり、Socket370のみをサポートしている。チップセットにはビデオ機能内蔵のi810で、ディスプレイキャッシュはない。また、サウンド機能もオンチップで載している。DIMMは2本で、PCIは4本。価格は7680円。
どちらもハイスペックマシンを組み立てるには物足りないだろうが、ローエンドマシンをリプレースするには十分なスペックを提供するだろう。こういうレアなマザーボードは、次にいつ入荷するのか分からない。ほしい時が買い時である。
【関連記事】