(株)日立インフォメーションテクノロジー(以下日立IT)、日立東北ソフトウェア(株)(以下日立TO)、日立ネットビジネス(株)(以下HnB)、(株)日立製作所(以下日立)の4社は18日、携帯電話への画像配信サービス“モアイ”を発表した。2月1日に試行サービスを開始し、4月1日に正式サービスを開始する。価格は、カメラ数やユーザー数により異なり、月額5万円から。
同サービスは、ユーザーが設置したウェブカメラ(インターネットに接続されたカメラ)のリアルタイム画像(静止画像)を、インターネット経由で携帯電話(iモード/J-スカイ/EZweb)に配信するというもの。ウェブカメラの設置だけで、携帯電話への画像配信が可能なため、イベント会場/遊園地/観光地/店舗会場での宣伝用、幼稚園/保育園/病院での顧客サービス用、倉庫/機械室での監視用などの用途を見込んでいる。ウェブカメラやインターネット接続用の機器はユーザー側のシステムを用い、同サービスでは画像データの配信などを受け持つという。
同サービスの開発では、日立ITが携帯電話サービス用ソフト、日立TOがシステムの監視・検知を行なう自動通知ソフト、HnBが配信サービス用のiDC運用技術、日立がSI技術を提供した。既にHnBと日立ITは、2000年8月に朝日新聞社へウェブカメラ使用の画像配信システムを提供している。朝日新聞社は、同システムにより、甲子園/オリンピック開催中のシドニー/世界の街角などの風景を、携帯電話のユーザーに配信した。
4社では、同サービスのほかに、携帯電話からのデータベース検索サービス、データベース変更時の携帯電話への自動通知サービスなどの提供でも協業していくという。