「D6VAA」は、ECS(Elitegroup Computer Systems)がコンシューマをターゲットに開発したPentiumIII用デュアルマザーボード。実売価格で1万3000円前後という驚異の低価格と、オーバークロック向けの機能が魅力だ。
シングルボード以下の低価格が魅力のデュアルCPUマザーボード「D6VAA」。 |
ECSは、価格の安さを武器に、OEM中心に世界中で多大なシェアを誇る台湾のマザーボードメーカー。最近は日本法人である日本エリートグループの活動も本格化し、日本市場への展開を積極的に進めている。そのECSの現在の主力製品が、この「D6VAA」。近年のデュアルCPUブームを受けてコンシューマ向けに開発したデュアルCPUマザーボードだ。価格は実売価格で1万3000円前後、一般的なシングルボード以下というロープライスとオーバークロック向けの機能が特徴だ。
South Bridgeの「VT82C686B」。先代South「VT82C686A」との違いはIDEコントローラがUltraATA/100に対応したこと。 |
686B内蔵のオーディオ機能を利用するために実装されているAC'97オーディオコーデック「ALC100P」(Avance Logic)。 |
FSBはBIOS上で、66MHzから160MHzまで、31通りの設定が可能だ。また、日本エリートグループが独自開発したBIOSにアップデートすると、2つのCPUに対して、別々のCPU コア電圧を設定できるようになる。この独自BIOSは近日日本エリートグループのWebサイトからダウンロードできるようになる予定だ。このWebサイトには、日本語の製品紹介はもちろん、主要機能の日本語マニュアルなどもあり、なかなか充実したものとなっている。
科学技術計算やハイエンドグラフィックスなどといった目的がなければデュアルCPU環境を使っていけないということはない。デュアルCPUのパワー、メリットがどんなものか、気軽に試してみたいというようなコンシューマユーザーにはうれしい価格と仕様のボードといえるだろう。
チップセット | Apollo Pro133A(VT82C694X+VT82C686B、VIA) |
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メモリソケット | DIMM×3 |
拡張スロット | PCI×5、CNR×1(PCIと共用) |
FSB(FSB:PCI=66:33) | 66、68、75、80、83MHz(BIOS) |
FSB(FSB:PCI=100:33) | 85、90、95、100、103、105、110、112、115、116、118、120MHz(BIOS) |
FSB(FSB:PCI=133:33) | 124、126、129、133、135、138、140、142、144、146、148、150、155、160MHz(BIOS) |
CPU コア電圧 | 1.3~2.05V(各CPUに対して0.05V刻み、BIOS) |
CPU I/O電圧 | 自動 |
クロックジェネレータ | 9250BF-18(ICS) |
ハードウェアモニタ | チップセットに内蔵 |
BIOS | AWARD(BIOS) |
ボードサイズ | 305×244mm |
問い合わせ先 | 日本エリートグループ(株) http://www.ecsjpn.co.jp/ |