そびえ立つP4クーラー
Pentium4用としては山洋、クーラーマスターなどに続き4品目となるクーラー「SuperOrb」。“ThermalTake”製の、この巨大な円柱にはファンが上下に2つ装備され、いわゆるダブルファン仕様となっている。回転数は、上のファンが5000rpm、下のファンが5500rpmと、上下で微妙な差が付けられている。これがどのような効果を発揮するのかは不明だが、見た目のインパクトたるや相当なもの。
青がキレイなチップクーラー
こちらもThermalTakeの製品。チップセット用の小型ファン「ChipsetBlueOrb」は、ブルーな色調がなかなか格好いい。しかしよく見ると少々冷却効果に不安を感じてしまう。ヒートシンク自身の肉厚が薄く、心もとないからだ。しかしこれも、扱っている高速電脳によれば「ファンの回転数は4600rpmなので見た目以上に冷える。GeForce2 MXクラスなら問題なく冷却できる」とのこと。製品には基板に固定するプラスチックの止め具が付いており、ビデオカードに対応する穴が開いていればこれで装着可能。開いていない場合でも、もちろん従来通り熱伝導両面テープなどで貼り付けられる。価格は2800円。グリスが付属する。
流体軸受のファン。静音フェチもこれで納得?
また、Panasonic製、流体軸受仕様の60mm角ファン「Panaflo」が一部で注目されている。もともとはソルデンツの「BIG WAVE」というCPUクーラーについていたファンなのだが、これがPanasonic製、流体軸受仕様の「Panaflo」で、静音性に優れて長寿命。さらには回転数4000rpmと、60mm角ファンとしては定番となっている山洋製ファン(2600rpm)に比べて回転数が高いことから単体での販売を求める声が多かった。それにPC用アクセサリメーカーの親和産業が応えた格好だ。
モーター部の軸受けにベアリングやメタルを用いた接触型とは違い、オイルで完全に金属部分が分離する流体軸受は摩擦が少ない。このためモーターノイズが低減され、また軸受けの磨耗が少ないので長寿命となるわけだ。公称耐久時間は5万時間。ちなみに、パッケージに記載された騒音レベルは31dBである。
実はこの製品、アキバの電子部品屋などでも売られていたが、バルクやジャンク扱いが多く、PCユーザーにとってはやや抵抗があった。しかし今回パッケージ販売が始まったことで、一気に普及するかもしれない。
サイズはW60×D60×H15mm。静音マシンを作りたい人や、風量も必要だけどやかましいファンはちょっと…という人は要チェックのファンだ。価格はOVERTOPで2480円、高速電脳で2800円。コムサテライト2号店でも発売予定となっている。