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マイクロソフト、『Visual Studio .NET』ベータ 1 日本語版を提供開始

2000年12月11日 19時38分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は11日、統合開発環境『Microsoft Visual Studio .NET ベータ 1』日本語版(以下、VS.NET)の提供開始に伴う説明会を行なった。

本日より専用ウェブサイトでダウンロード可能

VS.NETは、『Visual Studio 6.0』の後継となる統合開発環境。Visual BasicやVisual C++のほか、ウェブサービス構築用のオブジェクト指向型プログラミング言語『Microsoft C#』を搭載する。複数の開発言語をサポートしているため、開発者は自分の得意な言語で.NETアプリケーション/サービスを開発できる。

Visual Studio .NETの画面。フォームの設計画面とコードを同時に表示した様子

VS.NETは、コードに注釈を付けその注釈を一覧表示できる“タスクリスト”や、現在行なっている開発作業に適したヘルプ情報を表示できる“ダイナミックヘルプ”、さまざまな開発用のコンポーネントを収録した“ツールボックス”、サーバー開発用コンソール“サーバーエクスプローラ”、ウェブフォームやWindowsフォームを開発するためのビジュアルデザイナー、XMLのスキーマを設計できるXMLデザイナーなど、各種デザインツールを搭載する。

またVS.NETは、次世代ウェブアプリケーションプラットフォーム『Mictosoft .NET Framework』をサポートしている。.NET Frameworkは、インターネットを利用したアプリケーション/サービス構想“Microsoft .NET”で提供するアプリケーションやサービスの共通基盤を構築するために必要なフレームワーク群。

Visual Studio 6.0がC++コンパイラとVisual Basicインタプリタ/コンパイラを搭載していたのに対し、VS.NETでは.NET Frameworkが追加されたことで、ネイティブC++コンパイラ、Managed C++、Visual C#コンパイラ、Visual Basic.NETコンパイラを搭載する。

Visual Basic.NETのデバッグ画面

MSDN会員のほか、一般ユーザーにも実費で提供

同社は、MSDNユニバーサル会員向けにVS.NET ベータ 1 日本語版の提供を本日より開始した。会員向けダウンロードサイト“MSDN Subscriber Downloads”でダウンロード可能となっている。

また、VS.NET ベータ 1 日本語版CD-ROMを幅広いユーザーに提供するためのフルフィルメントサービスも行なう。同社ウェブサイトより申込専用フォームをダウンロードしFAXで申し込むと、VS.NET ベータ 1 日本語版CD-ROMが送付されるというもの。費用は3150円(部材費、送料、消費税)で、CD-ROMは2001年1月下旬に提供される。本日より同社ウェブサイトで申込を受け付ける。なお、VS.NET ベータ 1 日本語版はWindows 98/Me/2000/NT4.0に対応している。

また同社は、.NET Framework SDKのベータ 1日本語版も提供する。このベータ 1にはASP.NET、共通言語ランタイム(Common Language Runtime)、ドキュメント、サンプル、ツール、コマンドラインコンパイラなどを搭載する。対応OSはWindows 98/Me/2000/NT4.0。後日同社ウェブサイトでダウンロードが可能になる。

なお同社は、2001年前半にはVisual Studio .NET ベータ 2をリリースする予定としている。

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