日本アバイア(株)と日本シーベル(株)は27日、米Avayaと米SiebelSystemsが6月27日(現地時間)に発表した世界規模の戦略提携に基づき、日本市場においてもCRM(Customer Relationship Management)分野の製品を統合し、マーケティングなどを協業して行なっていくと発表した。
Avayaは、今年6月に米Lucent Technologiesからスピンオフした大企業のコールセンター向け機器とソフトウェアを提供する会社だ。もう一方のSiebelSystemsは、コールセンター、営業支援(SFA)、マーケティング支援などのフロントエンドのソフトウェアを提供している。
日本において、日本アバイアがコールセンターのシート数で1位、日本シーベルがCRMとSFAをあわせた部門のソフトウェアパッケージで1位(調査会社調べ)と、すでに両社はそれぞれトップシェアを獲得している。その両社が提携し、これから急成長が予想されているCRM市場で、シェアのさらなる拡大を目指す。
両社の提携内容は、下記の通り。
- 共同販売。それぞれの顧客、見込み客に対して、クロスセリングする
- 共同マーケティング
- 共同開発
この3つのうち、まずマーケティングから協業していくという。共同開発では、日本アバイアのコールセンターシステム「DEFINITY」やCRMソフトウェア「CRM Centra 2000」と、日本シーベルのeビジネスソフトウェア「Siebel eBusiness 2000/2001」を統合していく。
日本アバイアの鵜野正康社長は、「この提携は、CRM市場を拡大していこうというものだ。両社は一部競合する部分も確かにあるが、得意とするところは別であり相互補完の関係にある。提携により、互いのシェアを伸ばしていける」と、自信をみせた。
日本アバイアの鵜野正康社長 |