イーシープラザジャパン(株)は21日、中小企業向け海外取り引き特化型の貿易支援サービス「トレードモール」(T.M.)の第1弾としてホームページ制作構築のASPサービス「T.M.マッチング」を発表した。
中小企業に商社のもつ機能を提供
トレードモールは、総合商社がもっている信用調査、与信、物流、決済といった貿易に関わるノウハウを中小企業にも提供しようというサービスだ。
- T.M.マッチング――ホームページ構築などのサポート
- T.M.ロジスティクス――運送・通関・信用調査・保険などのサポート
- T.M.バックオフィス――決済・商品管理・顧客管理などのサポート
以上の3つをトレードモールの支援サービスとして提供していく。マッチングが12月から、ロジスティクスが来年4月以降、バックオフィスが同7月以降の提供予定という。
第1弾のマッチングは、ホームページのスペースを提供し、ホームページをブラウザー上で制作できるツールをASPサービスとして提供する。オプションとして、ロゴの作成や説明文の英訳サービスなども用意されている。月額費用は3万円。
貿易支援だけでなくグループウェアなども将来提供
同社は、参加や利用が無料の貿易サイトを9月に立ち上げている。そのサイトの付加価値サービスやコンテンツが、このトレードモールという位置付けだ。
有料会員であるトレードモールの利用者には無料会員にない便宜が図られる。たとえば、貿易サイトの「商品を売りたい、買いたい」といったオファーの画面において、無料のユーザーは文章だけの掲示になるが、トレードモールの利用者には写真イメージの掲載を許したり、上位に表示されるようにしていくという。
売上目標について根来晴人副社長は、「初年度に1400社のトレードモールの利用契約により2億円の売り上げ高を、3年目には5200社、20億円を見込む」と語った。この貿易支援サービスのほかに、グループウェアのASPサービスも2001年中にはサービス開始の予定という。
根来晴人副社長「中小企業が国内取り引きの延長線上で貿易ができる場を提供していく」 |