このページの本文へ

NTT、平成12年度中間連結決算は1753億円の黒字

2000年11月20日 20時45分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本電信電話(株)は20日、平成12年度の中間連結決算(2000年4月~9月)を発表した。それによると、売上は5兆4858億円で、前年同期比9.5%増となり、純利益は1753億円、1株あたり利益は1万1074円94銭となった。NTT単独の同期の業績は、売上が1991億円で、前年同期比87.0%減となり、純利益は前年同期比8.2%増の1613億円となった。

インターネット利用人口や移動通信加入数が引き続き増加するとともに、グローバル化、サービスのシームレス化が一層進展し、世界をひとつの市場とする競争が加速した。このように事業環境が大きく変化し続けるなか、NTTグループ各社は、グローバル情報流通ビジネスを積極的に推進するとともに、サービスの多様化・低廉化に努めた結果、売上は堅調な伸びであったが、純利益は伸び悩んだとしている。

下半期において同社では、個人においては収入の下げ止まり、企業では設備投資の持ち直しなど、景気は緩やかながら回復に向かうと見ている。一方、情報通信分野においては、競争の進展により、事業者間の合従連衡や料金・サービスの多様化の動きが続くと見ている。このような状況のもと、NTTグループは、光アクセスサービスや、DSL、ISDNを低廉な料金によりフルラインアップでサービス提供することを目指していくとしている。さらに、人的資源の再配置など、東西地域会社のコスト削減にNTTグループ全体として取り組み、両社の財務基盤の早期確立を目指すとしている。業績については、連結営業収益は11兆3230億円(前期比8.7%増)、連結当期純利益は1860億円を予想している。また、通期の年間配当金については、1株当たり普通配当5000円とする予定。

また同社は、同日開催の取締役会において、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)への2793億円の出資を決議したと発表した。払込期日は28日。今回の出資によりNTTコミュニケーションズの発行済株式総数は174万株、資本金は2116億5000万円(NTTの100%出資)となる。

なお、出資金は、米Verio(ヴェリオ)社株式の公開買付資金として借入れた資金の返済に充当する予定としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン