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IDC Japan、国内サーバーOS市場の2000年の見通しを発表

2000年10月26日 17時12分更新

文● 編集部

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民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)は26日、国内サーバーOS市場における2000年の見通しについて発表した。これによると2000年のライセンス出荷本数は53万1300本に到達し、前年比26.9%の成長と見込んでいる。

Linuxのライセンス出荷本数は、前年比144.4%増の4万1200本、サーバーOS全体に占めるシェアも前年の4.0%から7.8%に達する見通しである。同社では、その理由として、Linuxをシステムに組み込んだSI案件が徐々に増加してきていること、IBMなどベンダーのLinuxへの姿勢が一般に浸透し始めたこと、Linuxそのものが使いやすくなっていること、エンドユーザー自身が購入して導入を始めていることなどをあげている。

一方、Windowsでは、2月に発売されたWindows 2000 Serverが18.3%のシェアに達するものの、依然としてWindows NT Serverが60.9%と大きなシェアを占めるとみている。Windows NTの既存システムを抱えるエンドユーザーは、OSそのものに対する保守的姿勢やWindows 2000対応ソフトが十分出揃っていないことから、従来通りWindows NT Serverを選択している。Windows 2000 Serverは新規システム構築での導入が中心になっている。

同社では今後もサーバーOS市場は堅調に伸びていくとみており、'99年から2004年の年間平均成長率は17.3%と予測している。Linuxについては年間平均成長率69.5%で伸び続け、2004年にはシェアが25.4%に達すると見込んでいる。

図1

この発表の詳細は、同社が発行するブリテン『2000-2004年 国内Linux市場予測 Half Year Update(#J0226)』にまとめられている。

なお、8月29日発表のプレスリリース内で「2000年のサーバーOS全体におけるLinuxのシェアを4.5%に達する予測」、7月4日発表のプレスリリース内で「2004年までにおける年間平均成長率をサーバーOS市場では16.4%」、「Linuxは年間平均成長率44.8%で伸び、2004年にはWindowsNT/2000プラットフォームに次ぐ12.0%のシェアを獲得すると予測」と、その時点での予測数値を発表しているが、今回これを修正している。

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