(株)イリンクスは18日、128bitの暗号化(128bitSSL)に対応したPalm OS用のウェブブラウザー『Palmscape SSL対応版』と、Palmscape用サーバー『Palmscape Dataserver SSL対応版』を開発したと発表した。価格は同ウェブブラウザーが4000円、同サーバーが80万円で、11月30日に出荷を開始する。
図1 |
同ウェブブラウザーは、暗号化の一部をサーバー(Palmscape Dataserver)側で処理することにより、電子商取引などで用いる128bitSSLに対応したというもの。現在、SSLの暗号化形式には、RC4、DES、TripleDESなど、多くの種類があり、これらすべてをPalm OS用のウェブブラウザーに実装するのは不可能といわれている。同社では、米Certicom社の暗号化技術“SSL Plus Internet Bridge”を採用。さまざまな形式の暗号を、サーバー側でECC(楕円曲線暗号)と呼ばれる暗号に変換し、PDAに転送する。このため、PDA側にはECCのみ実装すればよくなった。同社では、オンラインバンキング、インターネット株式取引、オンラインショッピングなどの用途を見込んでいる。