日本テキサス・インスツルメンツ(株)の11日の発表によると、米テキサス・インスツルメンツ社は現地時間の同日、同社の顧問であるジャック・キルビー(Jack Kilby)氏がノーベル物理学賞を受賞したことに対して、氏のコメントを発表した。
ジャック・キルビー氏 |
キルビー氏のコメントは以下の通り。「集積回路を使って人々が様々なことを成し遂げているという事実に感動を覚えます。集積回路は開発当初、少数のコンポーネントから構成されていましたが、今日では何百万ものトランジスタを一枚のシリコン上に実装するようになり、また、現代の私たちの生活に欠かせないほぼすべての電子機器に搭載されています。今後、エンジニアの方々が集積回路の新しい方向性を発見することで、ますます素晴らしい未来が切り拓かれることでしょう」。
最初の集積回路 |
今回の受賞に対して、民間の調査会社であるガートナーグループのデータクエストは、ジャック・キルビーにより発明された集積回路の世界市場は、2000年に2310億ドル(約25兆1600億円)に達するとの予測を公表している。