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【東京ゲームショウ2000秋 Vol.11】ACCS、東西中古ソフト訴訟は年度内に決着か

2000年09月23日 13時15分更新

文● Web企画室 伊藤咲子

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(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は22日、東京ゲームショウ併催の“知的財産シンポジウム”において、中古ソフト問題などの最新動向を織り交ぜた著作権セミナーを開催した。講師はACCS専務理事の久保田裕氏で、タイトルは“インターネット上での著作権に関する違法行為及び現在の中古ゲームソフト問題”。

中古ゲームソフト訴訟、年度内に判決か

久保田氏は、東京と大阪で判断が別れている中古ゲームソフト販売に関する訴訟の現況について報告した。「東京も大阪も、裁判官がゲームソフトを実際に触ってもらう“検証”を8月末に行なった。東京が2000年11月9日をもって結審予定、大阪が同じく11月20日となっているので、年度内(2000年3月末日まで)に判決がでるだろう」(久保田氏)

「徹底的に悪いヤツと戦う! 」ACCS専務理事の久保田裕氏。2000年上半期に起きた知的財産権に関する刑事事件を紹介しながら、強気の姿勢をアピール

『Gnutella』対抗ソフトの開発も

ACCSは、米国発のファイル交換ソフト『Gnutella(グヌーテラ)』に関する“調査プロジェクトを進めているという。今セミナーでは、これに関する報告もあった。

「『Gnutella』を使い、自分のHDDに記録された著作物を、誰でもダウンロードできる状態にするということは、間違いなく公衆送信権の侵害にあたる。そこで、刑事手続きを、一罰百戒的にやれないかと考えている。また、物理的には、発信者のIPアドレスがわかるソフトの開発など、関連団体と対応を考えなければならない」(久保田氏)

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