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コミュニケーション中心のバーチャルシティ“dotcity”がオープン

2000年09月19日 21時49分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)ドットシティは19日、コミュニケーションを中心としたバーチャルシティサイト“dotcity(ドットシティ)”を本日20時に正式オープンすると発表した。

専用ブラウザーを利用したdotcityの 画面

自分の分身キャラクターを使ってサイトを散策

dotcityは3Dグラフィックとアニメーションを利用したバーチャルシティサイトで、“ファッション”、“グルメ”、“雑貨”、“キッズ”など14のゾーンで構成されており、それぞれのゾーンに適したさまざまな情報やオンラインショップ、ゲーム、占いといったサービスを提供する。ユーザーは自分の分身となるキャラクターを操作し、dotcity内のサービスを利用したり、他ユーザーとチャットをしたりできる。オンラインショップ利用時の支払方法は、クレジットカード、代金引換、郵便振替、銀行振替。なお、オンラインショッピングサービスは10月に開始となる。

利用する場合は専用ブラウザーが必要。専用ブラウザーを起動すると自動的にdotcityにアクセスし、ユーザー登録画面になる。プロフィールを入力した後、自分の分身となるキャラクターを選択する。キャラクターは現在約100体用意されている。キャラクター設定が終わるとIDとパスワードが発行され、dotcity内のサービスを利用できるようになる。登録料は無料。専用ブラウザーはdotcityサイト上で無償ダウンロードできるほか、イベントなどでCD-ROMを無償配布するという。

キャラクターは専用ブラウザー画面右下のコントローラーで操作する。キャラクターの頭上には登録したニックネームが常に表示されており、個人が判別できるようになっている。画面上にいるキャラクター同士でオンラインチャットをすることも可能、チャット内容はキャラクターの頭上にふき出しとして表示される。オンラインショッピング時は、店舗に専用の店員キャラクターが登場し、商品を説明してくれる。

キャラクター同士のチャット画面

ユーザーは登録時に、dotcity専用の仮想通貨“ドットポイント”を500ポイント(11月までに登録したユーザーは1000ポイント)取得できる。このドットポイントは、サイト内でゲームや占いをするときに必要となるもので、オンラインショップで商品説明を聞いたり、広告部分をクリックしたりすると入手できる。

サイト内の店舗料は土地代によって変化

dotcityには、“土地”という概念があり、dotcityに出展する企業や店舗は、利用料である“家賃”を同社に支払う必要がある。サイトの入口となる“ドット広場”を含む中心部は土地代が高く、中心部を離れるほど安くなるため、家賃も土地代に比例して金額が変わる。また、ユーザーの通行量やエリア全体の人気度によっても土地代が変化し、4ヵ月ごとに各エリアのユーザー滞留時間を累計して、家賃を上げ下げするという。dotcityに出展する際の初期出展料は50万~100万円、土地利用料は月10万~20万円。

また、広告形態は通常の広告バナーではなく、dotcity内の街中のポスターや看板、アドバルーン、飛行船、ティッシュ配りのキャラクター、クチコミギャルなどの独自形態となっている。

「これまでのインターネットの利用方法を変える」と福田社長

本日都内で行なわれた記者発表会で、同社代表取締役社長の福田洋氏は、「人々がインターネットに求めているものは情報収集ではなくコミュニケーションツールとしての機能だ。われわれは、インターネットのポテンシャルを100%引き出すサイトとして、コミュニケーションを中心としたバーチャルシティ“dotcity”をオープンする」

同社代表取締役社長の福田洋氏

「ユーザーの存在をアニメキャラクターとして再現し、もうひとつの街の中にもうひとりの自分を置くことで、インターネット上に確かに自分が存在することを確認できるようにする。キャラクターを操作して街を散策するといったRPG要素も取り入れている」

「また、dotcity内の同社直営オンラインショップ“ドッティショップ”で、キャラクターのグッズ販売を考えている。dotcity自体がブランド化すれば、“ドットシティマガジン”や“ドットシティガイド”といった他メディアへの展開も検討している。dotcityの運営が軌道に乗ったらコンテンツを増やし、“携帯端末版ドットシティ”や“海外版ドットシティ”を制作運営する予定だ」

「メインターゲットは20~30代の女性。ユーザーを飽きさせない自信はある。遊び感覚にこだわったサイト展開を行なう。これまでのインターネットの利用の仕方を変えてしまうサイトだ」と語った。

同社は、目標会員数を本年度末で50万人とし、売上目標を本年度で2億円、2001年度で20億円、2002年度で55億円としている。

KONISHIKIさんの家も登場

記者発表会には、スペシャルゲストとしてKONISHIKIさんが登場、総合司会の茂森あゆみさんとトークショーを行なった。

KONISHIKIさんは“スペシャルドッティ”として、dotcity内の中心部近くに“KONISHIKI HOUSE”を設置し、掲示板を通じて子供たちからの質問に答えていくという。また、KONISHIKI HOUSEには、KONISHIKIさんの分身である本人そっくりのキャラクターが登場する。このKONISHIKIキャラクターは、時折街中でティッシュ配りもするという。

トークショーに出演したKONISHIKIさんと茂森あゆみさん。「KONISHIKIさんのキャラクターがティッシュ配りをしているときは、街中を探さないといけないですね」(茂森)、「大きいからすぐわかるよ(笑)」(KONISHIKI)

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