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インフォミックス、EC向け統合ソリューション『i.Sell』を発表

1999年05月13日 00時00分更新

文● 編集部 綿貫晃

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米インフォミックス・ソフトウェアは11日、Webサイトを利用したEC(電子商取引)向け統合ソリューション『i.Sell』(アイ・セル)を発表した。

『i.Sell』は、ショッピングサイトを短期間で効率的に開発するためのソリューション。インフォミックスのデータ―ベース・テクノロジーを利用して、顧客のニーズに応じたコンテンツを配信し、本格的なワン・ツー・ワン・マーケティングを可能にする。このソリューションは、データベース・エンジン“informix Dynamic Server”やECアプリケーション・スイート、コンサルティング、グローバル・サポートがパッケージングされたものである。OSは、Solaris、WindowsNT、HP-UXに対応する予定。発売は'99年後半を予定している。

また、インフォミックスは、“アナリスティック・マーチャンダイジング”と呼ばれる、次世代の電子商取引をあわせて提供する。これは、Webからリアルタイムで収集した顧客情報をもとに、高度な分析データマイニング・ツールを利用して、それぞれの顧客に合わせてカスタマイズしたコンテンツを提供するものである。

『i.Sell』のソリューションは、以下の4つのアプリケーション・スイートから構成される。

“i.Sell Personalizer”は、特定の顧客に内容を絞り込んだコンテンツを管理するアプリケーションで、顧客の履歴、コンテンツ、顧客分類を設定可能。

“i.Sell Merchandiser”は、オンライン販売に関わる業務全般を構築するアプリケーションで、製品掲載や、支払い処理、発送、顧客管理などの処理を行なうもの。
“i.Sell Application Server”は、Java言語を使用して開発された、アプリケーションサーバー。

”i.Sell Tools”は、ショッピングサイトの開発とメンテナンスを行ない、既存のシステムと統合するツール群。

ダイアン・フレイマン(Diane Fraiman)副社長
ダイアン・フレイマン(Diane Fraiman)副社長



ダイアン・フレイマン(Diane Fraiman)副社長は、
インフォミックスのマーケティング戦略について、「インフォミックスの最大の課題は、できるだけ多くの人にインフォミックスのすばらしい技術を知らしめることである。一流の企業にサービスを提供していることを知らない人も多く、まず知名度をあげなければならない。そのために、新しいロゴを作成し、広告活動の強化を行なっていく。また、ソフトウェアの開発にも力を入れ、名実ともにインフォミックスの名前を広めていく。そして、データ―ハウスやインターネット・ソリューション分野で1番の会社を目指す」と述べた。

ウェス・ラッフェル(Wes Raffel)副社長
ウェス・ラッフェル(Wes Raffel)副社長



ウェス・ラッフェル(Wes Raffel)副社長は、EC事業について、「売り手としてECを生かしきれている企業は少ない。大規模なトランザクションや多くのリッチコンテンツ、膨大な顧客情報などの管理が重要だが、従来のソリューションではニーズにこたえられていないのが現状である。インフォミックスでは、『i.Sell』によって、ニーズに応えられるソリューション提供を可能にする」と述べた。

『i.Sell』については、「安定したOLTP(On-Line Transaction Processing)エンジンや拡張性に優れたデータベースエンジンなどを用いているのが強み。Webを短期間で構築することができ、コストやリスクを低減できる。また、インフォミックスのマーチャンダイジング技術を利用して、収益の可能性を拡大できる。今後は日本でのパートナーを探していきたい」と述べた。

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