コダック(株)は、カラー原稿を最大毎分85枚読み取り可能な、カラースキャナー『コダック
デジタル サイエンス カラー スキャナー 3590C』など、業務用スキャナー4機種を発表した。
コダックの堀義和社長。同社は業務用ドキュメントスキャナー市場において、世界で70%のシェアを持つという |
コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 3590C
『コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 3590C』 |
『コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 3590C』(以下3590C)は、原稿の表面をカラー、裏面をモノクロで同時に読みとることのできる製品で、読み取り速度は毎分85枚(A4横)。業務用カラースキャナーは官公庁、保険業、製造業などからの需要が高く、従来のモノクロスキャナーにくらべて、契約書の印鑑や、カラー化された申込書、図面などにメリットが大きいという。
カラーで読みとった場合は、ファイルサイズが大きくなるデメリットがあるが、3590Cではスキャナー本体でjpeg形式に圧縮するため、カラー(100dpi、30分の1圧縮jpeg形式)でもモノクロ(200dpi、TIFF形式)とほぼ同等のファイルサイズになるとしている。
コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 3510
コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 2500
コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 1500
『コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 3510』は、昨年発売された『同
3500』の機能強化モデルで、読み取り速度が毎分85枚(A4横)に高速化
(3500は75枚)
されたモノクロドキュメントスキャナー。両面同時読み取りの可能な3510Dと、片面のみの3510Sの2モデルが用意される。1日4400枚程度のドキュメントを処理するユーザーに向くという。『コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 2500』は、読み取り速度毎分60枚(A4横)のモノクロドキュメントスキャナー。片面のみの読み取りが可能。書類や伝票などを各部署別に処理する分散処理に向くという。
『コダック デジタル サイエンス カラー スキャナー 1500』は、読み取り速度毎分50枚(A4横)のモノクロドキュメントスキャナー。片面のみの読み取りが可能。
各製品の仕様を表に示す。
製品名 |
3590C |
3510D/S |
2500 |
1500 |
読み取り速度(A4横)100dpi |
毎分85枚(カラー) |
|||
読み取り速度(A4横)200dpi |
毎分85枚(モノクロ) |
毎分85枚 |
毎分60枚 |
毎分50枚 |
読み取り速度(A4横)300dpi |
毎分57枚(モノクロ) |
毎分57枚 |
||
フィーダー容量 |
150枚 |
250枚 |
300枚 |
200枚 |
インターフェース |
SCSI2 |
|||
サイズ |
幅525×奥行き700×高さ325mm |
幅535×奥行き700×高さ295mm |
幅460×奥行き600×高さ239mm |
幅464×奥行き717×高さ296mm |
重さ |
27kg |
18kg |
30kg |
|
対応OS |
Windows 95/98、Windows NT 4.0 |
|||
価格 |
440万円 |
340万円(D)、270万円(S) |
135万円 |
未定 |
発売日 |
9月1日 |
7月1日 |
7月1日 |
9月1日 |
コダックでは5月1日から、業務用ドキュメントスキャナーの販売体制を、これまでの直販から代理店経由の販売へと移行を開始している。これは、さらなる事業拡大をにらんでの、広範な営業活動とサポート体制を敷く必要があるためという。